車の匠 No.10 carol/埼玉県 深谷市/竹内 良友

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YORITOMO TAKEUCHI

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竹内 良友

ルノー、シトロエンなどフランス車を中心とした品揃えの専門店。最近ではルノー、メガーヌの専用エアロパーツなどを手掛け幅広く事業を展開している。輸入車の魅力を竹内社長に魅せられたお客も少なくありません。

取材:サイバーブレーン可野

「途中で気付いたんです。良い車じゃないとダメだと思って」

新車とかもやられてたりするんですか?

割が合わない。

お客さんからの要望はないんですか?

めちゃくちゃありますよ。もう最近だと全国でルノーを買いたい人が、 「迷ってるんだけど…」とかの相談が多い。

今はもう完全にルノーに絞って?

そうですね。最近の傾向でいうと、他社さん見ても、今はもう的を絞って いった仕事じゃないと収益でないですよ。例えば車屋さんと修理屋さん あるじゃないですか。「板金やりますよ~保険やりますよ~」とか… うちもう保険全部切っちゃったんですよ。返納しちゃったんです。

ホームページとかブログとか色々やられてると思うんですけど、色んなとこからくる感じですか?

ウェイト的にいうと全部が3割ずつという感じ。口コミ&ご紹介・ネット・ご来店とか。

やっぱり口コミ強いですもんね。

変な話、ネットの割合下がってきてるんです。一時期より。 アクセス数自体が下がってる。それはなんでかっていうと、情報発信に対してお客さんが飽きちゃってる ていうのも1つですけど、もう1つは、ネットをやらなくなってきてると思う。それは お客さんも言ってる。お客さんの三人に一人はネット環境がない。それこそガラケーの人とかがいまだに いるんですよ。

お客さんの年齢層ってどんな感じなんですか?

幅広いです。下は20代前半から上は60~70まで。だからボリュームをどこに絞っていいかわからない。

扱ってるメーカーの中で、この車は売れている!とか問い合わせが多いメーカーとかってあるんですか?

メーカーさんの温度差ですよ。昔、リーマンショックの前までは、新車の広告予算の中で 6割をテレビに突っ込む。で、テレビの視聴率に対しての販売台数の比例っていうのがあったんですよ。 それが2008年から下がったんですよ。テレビにいくら突っ込んでも販売台数は維持できなくなってきた。 それのせいでマーチとキューブの販売が2年遅れた。っていうところで、マスコミを使った会社の温度 のPRっていうのがもう時代が違うと。 もちろんインターネットもそこに絶対必要なもので…逆に言うとネットがそこに入り込んできたのかな。 温度差で結構車の人気が変わってます。それは広告費じゃないんですよ。地方のイベントであったりとか 購入対象者に対してのPRであったり、既存客へのファンサービスであったり…それを徹底的にやってる 会社が強いですね。 外国車でいうと、今年凄い某社が伸びたじゃないですか。あれは新しい社長のPRが凄いんですよ。六本木に作って、羽田にも作って…

でもあれですよね、テレビでバンバン打ち出してるイメージないですよね。

イメージの払拭は頑張ってます。僕、社長にも話聞いたんですけど、イメージを変えないと売れないと…(笑)

まぁ確かにそういうイメージはありますね(笑)

日本のミュージシャンの音楽を突っ込んで、その予算をドイツから獲得してきてキャラクターもスーパー マリオ使って徹底的に。実際それが功を奏してメルセデスは今年首位になったじゃないですか。逆に フォルクスワーゲンが落ちて… やっぱりそういう温度差で違ってきますね。あとはルノーさんも凄く温度高いですね。全国でイベント 展開やったりとか自動車媒体に広告を投げるのではなく、それに対してのユーザーサービスの催しとか。 で某社さんもそれ必死でやってますよね。ルノーさんも熱が高いですね。

メーカーにこだわりを持ってやる経緯とかあったのですか?

単純にそのメーカーの車が好きになったからですね。ただ、最近のメーカーの移り変わりというか、 会社のコンセプトも変わってきてるじゃないですか。あとニーズも変わってきてるじゃないですか。 10年くらい前までは安くてちょっと良いものっていうのを皆欲しがってて、250万前後のプジョー が飛ぶように売れた。今の時代は欲しいものじゃないと100円でも売れない時代になってる。100均 であれだけものが溢れてると。だから中古車でも同じことが言えて、一万円でも欲しくないものは 売れないですよね。正直そこの戦いの中に入り込めないですよね。オンリーワンを作らないと。 それを2年前くらいに気づいて、そこを変えていかないとダメだなって思って。

今ネットで戦略的にやろうとしてることとかありますか?

ブログですね。こないだやっと自動車の中で30位まで上がったんですよ。静的なウェブも会社の顔 だから大事だけど、生きてる情報も大事ですね。心に響かせないといけない。1つの記事でも時間 かけたものはアクセス数伸びますね。見てる人たちに「明日問い合わせしてみようかな」って 思わせたり。ただ自動車ではまだウェブはそこまでなのかな、と。ファッションとかダイエット系 の記事に比べれば。だからそれの拡大も考えないといけない。

確かに車屋さんのブログってそこまで周期的に読まないですね。

継続性は実はそんなに気にしてないんですよ。僕は自動車以外の記事も気にしてるんですけど、そう いうの見てるとやっぱり無理に継続的にしてる記事もあって、そういうのを見てると読者にもそれが 伝わってストレスになりますよね。

前うかがった時に、旧車が多いから映画とかで伝えたいって言ってましたけど今でもそういう思いが?

ありますあります。映画作成会社から車貸してくださいとか。向こうもそういう情報持ってるので。

昔はあまりパーツ類を扱ってなかった気がしますが、メガーナの専用パーツを扱いだしたきっかけは?

ただ単にいい車だと思って。最終的にそこに戻るんですよ。15年やってきて、最初プジョーの小さい車が 凄くいい車でこれでやっていこうって始めたんですけど、やっぱりビジネスベースってものに乗っかって くると、結局は販売台数とか人気とか、そういうものに囚われるじゃないですか。そうするとね、やっぱ り感覚おかしくなってくるんですよ。それに途中で気付いたんです。良い車じゃないとダメだと思って。

自分が好きだったりこだわりがあったりっていうのが重要っていうことですね。

そうそうそう。本質的に良い車じゃないと。例えばプジョー106っていう小さい車があったんですけど、 日本に入ってきて今年で20年なんですよ。いまだにビジネスになってます。その間にこの20年でプジョー って40車種くらい出してるわけですよ。それが最長で8年しか使わない。皆車廃車にしちゃう。

良い車の概念って、故障が少ないとかっていうイメージが先行してあるんですけど、一般の人と専門家の感覚は違ったりするんですかね?

ここが最終的な結論で自動車の面白いところであり難しいところなんですけど、例えば、壊れない車だったら 、今の時代だったらハイブリッドカーが一番いいわけですよ。プリウスを300万で買って、補助があって 乗り出し、260万。年間で乗る距離が5000キロ。っていうのが平均じゃないですか。それを単純に割っていくと 車をリースにした方がお金かからないんですよ。そこが難しいんですよ。

若者の自動車離れが深刻だと色んなところで聞くんですけど、何かPRしてることとかありますか?

でもそれ言うと、若い子向けに自動車を発信するのは不可能なんですよ。

じゃあ若い人向けとか、年齢を制限してアピールしているっていうことはそんなに考えてないということですか?

根本を見ないと。だって自動車って何がきっかけで好きになりました?僕こないだ某社に行ってそれヒアリングしてきたんですよ。

若い子に車を買う際のアドバイスとかってありますか?

一番分かりやすいのは、友達に自慢できる車を買うことですね。友達よりいい気分になれるというか。 今はスマホを使いこなせる方がカッコいいしそれがステータスになっているので、車もそういう風にステータスに感じれるといい。 どうやったらそういう風に感じれるのかな~と思って今の若い子に聞いていくと、そもそも車をあまり高級品だと思っていな いんですよね。僕らの頃は高嶺の花とか夢そのものって感じでしたけど、今はまったくそれがない。というのも時間があるから 働いてるので所得がそこそこあるんですよね。僕自動車整備学校の顧問みたいなことやってるんですけど、若い子に欲しい車を 聞くとレクサスが人気なんですよ。まぁそういう学校の子達なんであまり一般の意見としては参考にならないかもしれないけど。 で、なんでレクサスなのって聞きまわったんですよ、時間をかけて根本を探りました。そしたらね、「アニメ」だったんですよ。 彼らを動かしてるのは。まずクラスで一番流行っているのはアニメなんですよ。僕もそれでアニメ勉強しました。でもアニメに 車なんて出てこないんですよ。だからお前らなんでアニメと車が結びつくんだよ(笑)ってなったんですけど、聞くと痛車 だったんですね。痛車を見に行って、スゲー痛車が居て、そこから「この車は…じゃあ車は…」って調べ始めたんですよ。で 着いたところがレクサスだったんですよ。 フェラーリとかじゃないんだって聞いたら「名前は聞いたことあるけど別に…100万でもいらないっすよ」みたいな。

なるほど。では社長が車屋を始めたきっかけっていうのは?

僕の親父が好きだったんですよ。僕は車全然好きじゃなくて渋々始めたんですよ。元々会社員やってましたから。 うちの親父はもう団塊世代でもう自動車が凄い盛り上がってた時で、毎日人が車で何人も死んでるくらいモータリゼーション だったんですよ。その時の世代なんで車好きで。で僕がおっきくなるまで車好きなことは封印してて、で一緒にやろうってなった わけですよ。僕は会社辞めて。でも全然車に愛情が出ないわけですよ。

でもシトロエンとか、この車は好き!っていうのも無かった?

全然無かったです。後からおっかけで好きになっていきましたね。僕は映画も見ないしフランスも好きじゃないし文学も好きじゃないから 古いシトロエンとかになんの共感もなかったんで、商売ですよね。生業としてやっていくしかない。だから好きになっていくしかない。でも そんな簡単に好きになることはできないから皆が興味持ってること・車体とかを勉強しましたね。 それで、プジョーに乗った時に「よく走るな」「楽しい車だな」と思った。それでもそんな好きになれなかったけど、でも良さは分かったから 伝えていこうと思えた。まぁそれから経営ガツガツしていったけど、人気のありそうな車・売れてる車に注力しすぎて、車本来の良い部分を 無視し始めてしまったんですよ。そこからもっと根本的なところを見直そうと思った。

社長の愛車ってなんですか?

いや特にないですよ。色々乗ってますよ。自分で自動車メーカーの仕事もさせてもらってますし、自分で部品開発とかもしないといけないので。 あのー…、今回ね、実はルノーの部品がかなり独自性で売ってるんですけど、根本はね、実はレストランだったんですよ。 可愛がってくれてる大金持ちのお医者さんが何人かいて、毎週外に食いに連れて行ってもらってるんですけど、僕とその人たちが車の話したいって いうのもあるし、世代的にも20歳以上上なので子供のように可愛がってもらってるわけですよ。そのなかで、ミシュランの星を死ぬほど獲得してる レストランから、同じ内容で値段が1/10のフレンチまでもうとにかく無数に食いに連れてかれました。徹底的に味覚の勉強。味覚の勉強だけじゃなくて そのレストランの本質の勉強、シェフの経緯、そのシェフが何を想像しながら毎日やってるか。最後にそのレストランの趣旨。 それをね、2~3年勉強させられました。 今まで僕にいくら使いました?って聞いたら「食いもんだけでもお前に1000万使ってるよ」って言われました(笑) それこそ1人八万円のフルコースとかからね。でもその中から商売のヒント貰いました。結構それは大きかったですね。だからその人達には 凄い感謝してますね。 それは例えばフェイスブックだったりブログとかの活用だったり、あと地方の営業の歩き方だったり…。 僕落合シェフと仲良いんですけど、あの人もバカ儲けしてるのに預貯金ないくらい全部車に突っ込んでるんですよ。落合さんにも色々勉強させてもらった んですけど「とにかく地方に行って外回ってこい。中にいるな」と。結局だから商材が違うだけで食べ物だろうが車だろうがやってること一緒で、それ をね、結構勉強させてもらいましたよね。

いやもうキリがないくらい色んなこと聞きたくなりますね(笑)

若者の車離れの話だったね(笑)

そうですね、近年は良い車屋さんを捜すところから始める人も結構いるみたいなんですよね。
そんな中で車屋さんの良さっていうものをうちでも発信していきたいですね。

だったら、可野さん、ちょっと基点を変えて、若者に「車屋になれ」っていうのやりません?今車屋って若い人知らないですよね。未だに僕より若い人見たことないんですよ。 自動車屋さんって「はい自動車屋さん」ってなれるわけですよ。申告もそんなにいらないし。 それでも車屋になろうとする人が少ないのは、多分ですけど、みんな車屋のなり方が分からない。どこも車屋のなり方の情報なんて大々的に 発信してないわけですよ。だからそれが入らないと、おっさんたち、今のうのうとしてる中古屋も喝入らないですよ。今若い人達って単価低いから 100万の車売って1万の利益でいいですくらいで始めちゃうわけですよ。

今社長はそういう若い子向けに発信していこうとか考えていますか?

いや全然ありだと思いますよ。変な話、車離れしてるのは僕らの時もあったでしょ。先輩の板金屋で直したとか。そういうの今無いわけですよ。 親父の知り合いの車屋で~とかになっちゃうんですよ。そりゃいけないですよ。若い子は。だから車離れを直すではなく車屋にならないかと。 変な話、可野さんの連載で1人モデルケース入れてそいつを車屋にしようと。じゃあ車屋なにやればいいの?って毎月やっていくとか面白いですよ。

それ面白いですね!絶対見ますよそれ(笑)

だって整備士の資格なんかいらないんですよ。だって外注だせばいいんですもん。でサイバーブレーンのウェブサイトの1つのコンテンツとしてやるとか。 僕は絶対そっちだと思います食いつきは。

そこでやってくれる人がいるのかっていう…(笑)

いやいや、そこはあれですよ。こないだ入った新入りの営業でもいいんですから(笑) たとえば、サイバーブレーンさんで10万円の予算があるとするじゃないですか。それで車屋になろう!どこで車仕入れるんだ?買うんだ?オークションするんだ? ヤフオクとかでもいいわけですよ。それを名義変更したりとか。で最後お客さんに納車するまでを過程として。そういうものの方が若い子向けな気がする し、他でやってないから優位性があるんじゃないかと。だって「車屋になるには?」って検索ワード見たことないし。僕はそういうのやって欲しいかな。

最後に一個聞きたいんですけど、今後の野望とかあれば是非!

いやーないっすね。あのね、目標を持つと視野が狭くなるんですよ僕の場合。その時のインスピレーションが大事だと思う。欲しかった車を手に入れた瞬間廃人になるのと一緒で。 プジョーでこうやりたいこうやりたいってなってたらルノーって絶対なかったらですからね。 特に車屋さんに向けて発信したいのは、とにかく車に乗ることを意識するのが大事ということ。 だって広告とかカタログでしか見てない車が下取りに入ってきたり仕入れに入ったりして売れちゃったらそれで終わりじゃないですか。 そうじゃなくて車屋なんだから少し乗って色んなものを感じなきゃいけない。乗り心地にしてもそうだし風切り音ひとつとってもそうだし。 車屋さんは新しい車も古い車も色々感じるべきだね。

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