車の匠 No.204 FKR株式会社/埼玉県和光市/奥富雅弥

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FKR

MASAYA OKUTOMI

FKR株式会社

奥富雅弥

奥富代表が手をかけている車をじっくりと見せていただいた。 こんなところにこんな手の込んだことをしているのかとわかるのだが、残念ながらエンジンが着いてしまった後は見えない部分になってしまう。 写真に撮って見せてしまう事は簡単だが、きっとそこを自慢げに見せることは好まないことが奥富代表のプライドなのだろう。

取材:サイバーブレーン朝妻

僕の役割はお客さんの出来上がりのイメージとか走り方とか用途を鑑みたうえでベストなフィアットX1/9になるように総合プロデュースする事ですから。

起業までの経緯を教えてください。

元々本業ではなかったんですよ。 空調の会社をやりながら、趣味でずっと車をいじっていたんです。 最終的にはコレが本職になりました。 看板を出してからまだ6年半くらいです。 看板を出す前は口コミだけで頼まれた仕事を受けていたんですよ。

工場内の車もかなりニッチな車ばかりですが、修理依頼される車種も古い車が多かったのですか?

フィアットのX1/9ってご存知ですか? ちょうど今も入庫している2人乗りのスポーツカーなのですが、その車を専門にしています。 僕と漆山というスタッフがフィアットのX1/9が好きでここまで来た感じです。 ちょっとマイナーな車なんですよ。そういった車の修理依頼を受けていました。

ニッチな車であったとしても専門的に修理ができるとお客様は全国レベルですよね?

そうですね。ありがたいことに北から南までお問い合わせをいただいています。

スポーツカータイプがお好きなところを見るとレースなどに参戦していらっしゃったのですか?

草レースには参戦していました! 競技イベントで遊びながら周辺車種、たとえば同じフィアットでもアウトビアンキみたいな70年代から80年代くらいの小型車を修理するようになりました。

フィアットに注目されたのはなぜですか?

僕が好きで乗っていたというのが1番の理由です。 若い頃、身の丈に合ったスポーツカーとして買える範囲で探したらフィアットにたどり着いたんですよ。 74年~88年まで日本の正規ディーラーがあって当時はわりとメジャーな車だったんですけど、そんなにハイスペックな車でもなかったのとスポーツカーの中では安価な部類だったので、今は廃車になったりして数は減ってきている状態なんです。 でも、フィアットのX1/9ってそんなに凄いスポーツカーじゃないんですけど、実は乗ってみるとスペックを引き上げられる良さがあるんですよ!

フィアットX1/9の良さですか?

車としては良い車ですね。 エンジンはそんなに力のあるものではないんですけど。 昔は壊れるとかよく言われていましたが、昔のイタリア車なので当たり前と言えば当たり前の話だと思っています。 それでも基本的な部分に魅力を感じて乗っている人は割と長く乗っくださってますよ。 長い間専門的にメンテナンスをするところがなかったのでプライベーターと言われる(自分で直してしまう)人が多かったんです。 僕らも最初はそうでした。 自分たちで試行錯誤しながら何とかしていくうちに最終的にはフィアットのX1/9専門の修理ができるところとしてFKRができあがりました。

フィアットのX1/9専門っていうのは珍しいですよね?

う~ん・・・たぶんこの車種を専門に商売としていくのは難しいからじゃないでしょうか?(笑) イタリアの大衆車ですからね。 それをまず専門でやろうという人もいなかったからだと思いますよ。 今はお客様がFKRにたどり着いてさえくれたら僕らが何とかできます。

どんな修理が多いのですか?

修理もあるしチューンナップもすることも多いかな? その車のポテンシャルを引き出すことができるのは、自分たちの今までの経験がお客様にフィードバックできるからだと思います。 当時の物だけじゃなく、現代的な改良を加える場合もあります。 アフターパーツも海外にはまだ沢山あるのでそんなに直せなくて困ったって事もないんですよ。 あ!でもアフターパーツの精度が低くて困ったって事はあるんです!

どんなパーツだったのですか?

アメリカ、イギリス、イタリア、フランスといったところからパーツを仕入れるんですけど、リプロダクションのパーツが多いので質がまちまちなんですよ。 部品もあればいいというわけではないので、見極めができないとダメなんです。 取り寄せた部品はアッセンブリーで来たとしても1度バラバラに分解して確認してから使います。 依然頼んだ部品の精度が良かったからと言って同じクオリティーの部品が来るとは限らないんですよ(笑) その中でも精度の高い物をチョイスするようにしています。 あとは、FKRオリジナルとして日本で作ることもあるんですよ。

フィアットに乗られるお客様にはおしゃれなイメージがあるのですが、実際FKRに来られるお客様にはどのような特徴がありますか?

基本へそ曲がりかな?(笑) エンジンだったりフィーリングだったり操作性も含み、走ることが楽しいっていう人が結構多いですね。 例えばエンジンなんかもやたらと低速トルクがなくて上がビュンビュン回ったり、早くはないけど気持ちの良い走りが好きな方もいらっしゃいます。 そもそも大衆車をベース車両にしている方が、オーナーさんが求める世界に一台の車を作りやすいんですよ。 僕の役割はお客様の出来上がりのイメージとか走り方とか用途を鑑みたうえでベストなフィアットX1/9になるように総合プロデュースする事ですから。

総合プロデュースだとお客様の好みやセンスも反映しますよね?

車自体の形を変えたり、エンジンを変えたりっていうのはお客さんでもイメージが掴めないので、漠然としたお話をたくさん伺ってその方の好みを把握したうえで作り出すんですよ。 お客さんと僕らのセンスの融合です。 だから全部任せてもらって、信頼してもらって成り立つことだと思っているんです。 そういった関係が成立したお客様だと「FKRと一生付き合っていただきますよ!」って言えるんですよね!

整備や鈑金までトータルでされるのですか?

昔全部やっていたのですが、この場所だけで作るよりもより良い物を作れるように提携する企業とコラボするようになりました。 でも司令塔は僕ですよ! 提携企業というよりファミリーであり、切磋琢磨する仲間なので一緒に1台の車を作り上げていこうという意識は高いですよ! 僕が最終チェックまでして、思い描いたところまで到達しなければ何度でもやり直しますし(笑)

お店の意識の高さを感じます!

僕が求めるのは「お客様のかゆいところに手が届く」なんですよね! 僕がそもそもフィアットX1/9のユーザーなので、街乗りもサーキットも乗ってフィアットX1/9のポテンシャルを体感しているからなんじゃないかと思います。 お客さんには1番ポテンシャルの良い状態で乗ってもらいたいですから。 でもやっぱりどんなに良い状態にしても心配なことは尽きませんよ。

どんなところを一番心配されますか?

やっぱりお客さんは近くの方も遠方の方もいらっしゃいますからね。 いくらちゃんとメンテナンスしてお渡ししたとしても「ちゃんと帰れたかな?」って心配してしまうんです。 遠方の方が車の引き取りに来られた日は、お客さんが自宅に到着するであろう時間までお酒飲まないようにしています。

見えない部分に細やかな心遣いがあるところがお客様に愛される所以なのですね!

でも接客自体はいたってナチュラルですよ(笑) 「お店とお客様」というガチガチの関係ではないかも?! ありがたいことに「俺は客だぞ!」みたいな方もいらっしゃらないんですよ。 一緒に車を作り上げる同士みたいな感じが多いですね。

御社の現在の課題は?

手をかけたことがわかる方にフィアットX1/9を乗ってもらいたいと思っています。 良い車を作って、お客様の車も良い状態を維持し続けて、じわじわ人気も高めていきたいですよね。 今は中古車市場でもそこそこの値段にはなってきたので、市場を耕すところから始めてやっと土に栄養が行き、オーナーさんがかっこよく乗ってくれるようになったので、少し目が出てきたところだと思うんです。 これからの課題はその出た芽を花にすることですかね(笑) あとは、車1台に対してやる事は山ほどありますから、1台でも多くの良いベース車両に巡り合って古い車であってもイキイキと残し続けるって事ですね!

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