車の匠 No.219 ヴィップス株式会社/東京都江戸川区/川野淳二

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VIPS

JUNJI KAWANO

ヴィップス株式会社

川野淳二

川野代表は素敵なセンスをお持ちでした。 映画やテレビCMなどに出演する車のコーディネートをしながら、監督や制作者の意向を汲む柔らかさを持ち、車をとても可愛がっている印象が残る。 珍しい車や、映画やテレビで見た車が欲しいと思った時は、VIPSで相談してみるとどんな風に所有することで楽しみが増えるか教えてくれるだろう。

取材:サイバーブレーン朝妻

監督のイメージや作品の世界観に合わせられるようにはしているよ。

何年ぐらい車業界でお仕事をされていらっしゃいますか?

約30年くらい車業界にいるよ。 俺が思うに、車が好きでやっている人はそんなに多くないと思うよ。 別にそれが悪いとかあれこれ言うつもりはないけど、せめて車に情熱を向けてほしいかな。 それにさ、中古車販売のビジネスモデルって不透明なところがあるじゃない? 俺の場合、そのビジネスモデルがエンドユーザーにとっていいのかな?って疑問を持ったから、違う切り口で車業界に携わろうと思ったんだよね。

元々中古車販売店を運営されていたわけではないのですね!

そうなんだよ。 大学を出てからは製薬会社の営業をやっていて、 東京の病院回りをするMRという仕事を10年やってましたね。

何故それから車関係に転職されたのですか?

ドクターの中には車好きも結構いるんだけど、本来なら薬の話をしなきゃいけない立場だったにも関わらず車トークに花が咲いちゃってね(笑) その当時、担当していたドクターから「川野たまにはコルベットにでも乗ってこいよ~!」なんて言われて、コルベット買って乗っていったんだよ! 上司からは大ヒンシュクだったけど(笑) その時、社会の流れとしてドクターへの接待交際費は認めないという法案が決まって、仕事自体もつまらなくなり始めた矢先、付き合いのあった皮膚科のドクターから「車好きなら車の仕事してみたら?」と言われたことがきっかけでこの業界に来ました。

ただの中古車販売店ではないユニークなことをされていますね!

転職を考えていた時に広告代理店に勤めていた俺の先輩が「CMを取るときに必要なモデルや芸能人がプロダクションに所属するように、車のプロダクションをやってみたら?」とアドバイスをもらったんだよ。 それが今の事業の始まり。 プロダクションの仕事だから、車の配送もカット割りやアングルのチェックもするしメンテナンスもするよ。

現在までどのようなお仕事をされてきたのですか?

車のCMもあるし、新車発表のプロモーションをする時もあるし、映画やドラマの中で使われる車の手配もしたね。 最近だと高知県のPR動画もカーコーディネートしたんだよ。 G-POPっていう高齢アイドルグループがメインの動画なんだけど、かなりハイエンドな車だから人任せにできなくて俺も運転席で衣装着て映っちゃったよ(笑) 最初は出る予定じゃなかったんだけどね!

ショールームではなかなか見ないような珍しい車が揃っていますね!

そこはこだわりがあるからね。

仕入れが難しいのでは?

ここにあるのは100%委託。仕入れはないんだよ。 だから値段も付けていないでしょう? 俺はあくまでお客さんがほしいっていう値段と、委託してるお客さんがいくらで売りたいっていう仲を取り持っているだけ。 そうすると、買ったお客さんは法外な手数料とか取られなくて済むし、買った後もVIPSから仕事のオファーが来るかもしれないし、手放す時もVIPSに委託すれば安く買い叩かれないから納得できると思わない?

たしかに!

車ってさ、人間と同じようにカルテがあるから、どこを直したとか車の履歴やストーリーがあるわけよ。 歴代のお客さんがVIPSで車を選んでくれているから、そのあたりは把握できてる。 新規のお客さんも素性の分からない車じゃイヤでしょ?(笑)

カーコーディネートのノウハウはどうやって勉強されたのですか?

30年くらい前にLAでリチャードというカーコーディネーターがいて、たまたま会う機会があってガレージを見せてもらったんだけど、凄いの! 80年代の映画「ピンクキャデラック」に出ていた車とか名だたる名画に出ていた車が勢ぞろい! その時にリチャードからアドバイスをたくさんもらって「こんな風にやってみよう!」っていうビジネスモデルができたんだよね。 アメリカだとテレビに使うから貸してほしいって個人オーナーさんに言っても無理なんだって! そこを聞いていたから今の仕事のやり方に行きついたんじゃないかと思う。

現在のビジネスモデルを伺ってもいいですか?

面白い車とか、珍しい車なんかを写真に撮って、芸能事務所でいう宣材写真みたいにしてこの車は〇〇のCMに出たとか、映画のどのシーンに使われたっていう資料を作るようにしてる。 色々なところからオファーが来たときに、監督のイメージや作品の世界観に合わせられるようにはしているよ。 そういう車のオーナーさんも自分の車がメディアに出るのを喜んでくれるし、VIPSとしてもお客さんの車は丁寧にあつかって、返却時はピカピカにして返すようにしています。 もちろん出演した車に対してのギャランティーも発生しますよ!

それにしても珍しい車ばかり集めるのは大変ではなかったですか?

最初のうちは原宿とか青山に行って「あなたの車をCMに出しませんか?」って書いたカードをワイパーに挟みまくってた。 俺を含めてスタッフ総出で撮影に使えそうな車が無いか探し回ってたな~! その時期はわりと大変だったかな?でも楽しかったけどね。 その甲斐あって、電話で問い合わせをもらえるようにはなったから結果としては成功。 当時そんな営業活動していたから、ビックコミックの4コママンガで「VIPSに登録してみたら?」なんて紹介もしてもらったこともあるよ。

撮影はどのように行われているのですか?

制作会社から絵コンテが送られてきて、作品の中で使う車をチョイスする感じ。 カット割りとか見せ方も大事だけど、監督がイメージしたものをピタッと具現化できるように揃えることの方が難しいんだよ。 なかなか監督がOKしてくれないから(笑) もちろん作品をトータルで考えて、この車が良いのでは?って提案する時もあるよ。

ここにない車のオーダーが監督から入った場合どうされていますか?

それはもうこの業界自体長いからね(笑) 車業界の友人もたくさんいるので、この車はあの会社が持っているってのは分かるものです。 でも本来に実在しない車を頼まれると頭をひねりますよ!

実在しない車?

今、損保会社のCMに出ているんだけど、損保って車の事故後の保険でしょう? だからメーカーの車をそのまま使うわけにはいかないんだよ。 パーツを取ったり形を変えたり、違うものを付けたりしてどこの車かわからないように作りましたけど、それは結構大変だった!

ユニークな車を数々見てきた川野代表流の車購入アドバイスをお願いします。

まずは自分に似合う車、その人の年収に見合った車を持つこと! 維持費や保険がどのくらいかかるか分からないとダメ。 遊んで車を持てる人なんかいない訳じゃない?そうすると不思議なもので、そこを超える仕事もできるようになるんだよ。

とはいえ自分に似合う車、見合う車がわからないという方はどうしたらよいですか?

紙媒体、車雑誌を見てみるのもいいと思うよ。 ネットってさ、欲しいものが決まっている人にはピンポイントの情報をくれるから良いんだけど、ウィンドウショッピングみたいに偶然の出会いがないんだよね。 偶然の出会いから車のストーリーを知ると欲しいと思える1台に巡り合えるかもしれない。 カーグラフィックとかカーマガジンとかウィズマンとか開いて見てみるのも手だよ。

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ヴィップス株式会社

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