車の匠 No.223 株式会社原自動車工作所/埼玉県川口市/原 浩治

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HARA AUTOMOBILE WORKSHOP

KOUJI HARA

株式会社原自動車工作所

原 浩治

原代表は着実に足場を固めて進む側面と、良いと思ったことに進んで行く2つの側面を持ち合わせていた。 車業界では深刻な悩みである世代交代に真っ向から挑み、変革を起こしてきたのだ。 それでいて穏やかで明るい口調でこれまでの経緯を話してくれた。柔らかな表情が地域のお客様から頼られ愛されるのだと感じられた。

取材:サイバーブレーン朝妻

スタッフには直接お客さんの喜ぶ顔を見てほしかったんだよね。

起業されたのはいつ頃ですか?

僕の親父が鈑金工場として立ち上げたのが1969年。今の場所とは違う場所で立ち上げました。 違う場所といってもすぐ近くなんだけどね(笑) この近所に平成2年にできた第2工場もあって、現在はこの2か所でお客さんの車の受け入れを行っています。

世代交代はいつされたのですか?

10年前くらいに世代交代だったんです。 わりと厳しい親父でね(笑) 僕はつなぎを着ている親父を見たことはないんですけど、経営者としての姿は見ていました。

世代交代をするにあたって大変なことはありましたか?

埼玉の自動車整備の青年部があって、そこで事業継承に関することを知識としては入れていたんです。 28歳で会社の専務になって、その時に「35歳までの残り7年で実績を作るから35歳には世代交代をしてほしい」と伝えました。 それまでは口うるさいと感じる時もありましたけど、世代交代をしてからはスパッと何も言わなくなりました。 7年の実績を見て「任せる!」と思ってくれたのではないでしょうか?

認めてくれたと感じた時は、嬉しさと責任の気持ちが半々になりますよね?

そうだね。もっと運営方針に対して厳しく言われることがあるかと思っていたんですけど、全くなかったんですよ。 でも正直、親父自身も会社を譲るって勇気が必要な決断だったんじゃないかな? だから、会社は僕が守るから親父はとにかく好きな車を買って旅行に行くも良し、遊びに出かけるも良し!人生を楽しんでくれと思っていました。 そんな矢先に親父が脳梗塞で倒れてしまってそのまま意識は戻らなかったんですけど、入院していた時期は考えることはたくさんあったな~。 親父としても経営者としても「もっとこうしたほうが良いんじゃない?」「これはやっておいた方が良いよ!」みたいなことを言いたかったんじゃないかな?とか色々。

とはいえ、原代表が実績を作った7年間があったからお父様も安心して継承されたのでは?7年間どのような運営をして実績を上げられたのですか?

まずは仕事の入り口を増やさなきゃと思ったんです。 いままでディーラーの下請け業務がメインだったんですけど、この先は大手の下請けだけではだめだと思ったので一般のお客さんの受け入れをできる体制作りをしていきました。 ディーラーからの仕事だけだとお客さんはディーラーのフロントに車を預けて、出来上がったらフロントから受け取るので、僕らがお客さんの喜ぶ顔を見ることができないんですよ。 だからうちのスタッフには直接お客さんの喜ぶ顔を見てほしかったんだよね。 具体的には、鈑金だけだとダメだと思ったので車検も始めて、次に販売も始めて・・・ 一番大きく変えたのは見積もりや料金設定です。 昔の車屋だとどんぶり勘定みたいなところもあったでしょう? しっかり説明して、ちゃんと料金設定をさせていただくようにしました。 少しずつ中身を変えながら試行錯誤の7年でしたね。

変革の7年でしたね!

親父の代のスタッフとぶつかることもありましたし、自分より年下のスタッフが入って教育という面で大変だと思うこともありましたけどね(笑)

今は地域のお客様がメインになられているのですか?

そうですね!今は地域のお客さんが多いですよ。 オイル交換や点検のイベントを年に3回やっていて、折り込みチラシをポストに入れたりお客さんの口コミで広がっている感じ。 世代交代した当初はまだ近隣のお客さんでも直接依頼がかけられると思われていなかったみたいで、そういった地道な活動で認知してもらえたんじゃないかと思います。 あとは僕が商工会や車体協といった組合に参加しているので、そこから紹介をもらったりお客さんの口コミで紹介してもらうこともあるよ。

販売は新車?中古車?

どちらもやっていますよ。 中古車だと下取りに入ったものを弊社でメンテナンスして販売したり、お客さんから代車で乗っていたものを欲しいと言われたこともあります。 注文が入れば仲間のところで販売しているものを業販してもらったり、オークションで探してくることもありますね。 新車からお付き合いいただいたお客さんの方が長くお付き合いが続いている傾向があるかな? 鈑金だけだとまさか!っていう時しか会えないけど、販売はその後のフォローでお客さんと会えるから伸ばしていかなきゃいけないと思っています。

お客様のフォローとしてはどのようなことをされていますか?

車検や点検の案内もするんですけど、その他にも保険や保証といったところもトータルしてご案内はしています。 車ってご購入いただいただけでは済まされないんですよ。 販売したら販売した責任、整備メンテナンスをしたらその責任ってあるでしょう? 長く付き合ってもらうためにはお客さんに安全に乗ってもらいたいし、楽しんでもらいたいですからね!

鈑金、販売、車検の他に考えている事業展開はありますか?

ラバーディップという新しい塗装技術に興味があったので研修を受けて認定ショップになったんです。 その技術を車以外にも、家具とか自転車とか車いすといったものに応用できないかと考えています。 この塗装の技術って外壁塗装とは違って、曲面や技術的に難しいものでも使えるから、マッチングするものがあるんじゃないかな?って考えてはいますね。 あとは、車ってどんどん手をかけられなくなってきているでしょう? だから逆に古い車の知識を持った人が少なくなってきているんですよ。 それもあってレストアにも力を入れ始めているんですよ。 そこも口コミで少しずつ広がりつつあります。 ただ、普通車のメンテナンスや鈑金もやりながらなので時間はかかるんですけどね(笑)

現在の課題はありますか?

「人材」と「集客」 「人材」に関しては車業界の人材不足もあります。技術を伝えていける教育体制を構築するのも課題だし、「集客」だとNET集客をもうちょっと増やせるようにしなきゃと思っています。 ちょっと前から鈑金の技術者と整備士の募集はしているんだよ!(笑) 後はね、元々のお客さんも年を重ねていってある程度の年齢になったら車を降りますよね? そうしたらお客さんの家族にも引き続きお付き合いいただけるように道筋は作っていかなきゃいけないわけで、そのためにも地元集客を目的としたポスティングだとか、オイル交換といったフック商材の宣伝に関する戦略も課題です。

これからやってみたいことはありますか?

整備士の人材派遣、人材紹介! やっぱり自分たちが課題だと感じたことって他の会社も感じているんですよ。 その課題解決がビジネスモデルになったらいいなと思っています。 そのためにもまずは自分たちの足場を固めないとね!

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