I-5

TAKUROU ABE

(有)アイ・ファイブ安部拓朗

豊富な知識+すぐれた技術力+車への並々ならぬ愛情+お客様を大切にする姿勢=I5スタイル という図式が頭の中に浮かぶほど、熱いお話を伺い、車の匠のコンセプト「誰から買うか」を改めて考えた今回の取材。 どこにでもある車ではない分、厳選して熟考して整備に手をかけて販売する。 モノづくりの細やかさと配慮の素晴らしさ、長く付き合える安心感を実際に感じてほしい。

「最低10年乗らない人には売らない」これが私のポリシーでもありますね

I5設立の経緯を教えてください
代表がもともと日産のメカニックで、メーカーで開催しているメカニックの技術を競う大会があるんですけど、関東地区優勝という実績の持ち主なんです。 当時は、車検を請け負った所が整備して車検を通すという流れだったので、ユーザーも「車検だしたのに調子が悪いんです!」という事も言えたのですが、大型量販店やガソリンスタンドでオイル交換やブレーキパットの交換もできるようになり、ユーザー車検も一般化して、求める車検の内容が変わってきたんです。 弊社も技術があって、どんな車も直せるというバックボーンも持ってはいましたが、車検の行き詰りも30年以上前から代表が見越していたんですよね。 それなら、技術もあり車を触れる場所もあるので、日本にはない車を並行輸入して保安基準に適合させた車を商品におもしろい販売スタイルで展開しよう!という事でスタートしたのがI5ですね。
スタート時、日本にない車だと販売の為の認知度を上げるのが大変でしたよね?
そうですね。利益重視ではできなかったでしょうね。 大量販売も出来ないので、本当に車好きの個性派の為の店としてやっていました。 その思想は今もあまり変わっていません。
当時並行輸入はどのようにされていたのですか?
カリフォルニアは排ガス規制が日本よりも厳しく、雨季がないので並行輸入の入門編と言った感じで買い付けていました。 その後、カナダからも買い付けていましたよ。
並行輸入を日本で販売する時に苦労した事はありますか?
カリフォルニアで買い付けをしていた時代は、今のように燃費を気にするより馬力を気にするお客様が多かったんですよ(笑) カリフォルニアは排ガス規制が厳しいので、ポルシェの本国仕様だと330馬力の車でも、排ガス対策により250馬力にされていました。 お客様からは「馬力の落ちたアメリカ仕様でしょう?」とレッテルを張られたのが最初にぶつかった課題でした。
その時どうされましたか?
当時は市場価格より安価に仕入れるためにカリフォルニアで買い付けをしていましたが、「価格で比べられない」「輸入しても馬力が変わらない」そういった車で勝負してみようと思いました。
勝負に出た車は?
ボルボの850ターボというワゴンでした。 25年くらい前だったので、あまりオシャレなワゴンがなかったんです。 ベンツTEとボルボの850がオシャレなワゴンとして浸透してきていたので「ベンツは無理でもボルボなら・・・」という流れになって、ボルボの850ワゴンではかなりの台数を販売しましたね。 ディーラーで650万で販売していたボルボを、カナダから輸入して420万で販売したので、1日17~18台販売した時もありました、すごい時代でしたよね(笑)
売れすぎた故のご苦労もあったのでは?
そうですね。 各ディーラーさんとは色々ありましたが、平和にやっていくためにディーラーで取り扱いのない車種を持つ事にしたんですよ。 そうすると弊社で取り扱っていない車はディーラーへ、ディーラーで取り扱いのない車はI5へと送客しあうようになったんです。
今は販売されている車両もずいぶん珍しい車両が増えましたね!
珍しい車といっても本国なら販売している車なんかもあるんですけどね、大量生産大量販売というものでもないので、こだわっている部分は大きいですよね。 削って、直して、作ってという工程が多いんですよ。 それこそエンジンとミッションを乗せ替えて、名車と言われるような車に命を吹き込む作業をする事もあるんです。 それが欲しいといわれるお客様の為に、3年~5年かけて作る事もあるくらいですから。 そうなると、もう値段の高い安いでは価値を計れないですよね!
こだわりのアメ車となると、乗り換えもI5になりますよね?
そうですね。8割くらいのお客様は弊社で乗り換えになるので、下取りをして乗り換えるパターンです。 他で乗り換えた方がオークションで販売される時に「I5モノ」=I5で買ったものというブランディングまでしてくれるようになりましたよ(笑)
お客様の乗り換えのタイミングとしてはどのくらいですか?
「最低10年乗らない人には売らない」これが私のポリシーでもありますね。 3年ごとに乗り換えてくれた方が店舗の利益になるとは思います。 買い取りも同じです。弊社で購入したものを再度買い取る方が利益につながりますよ。 どこでも走っている車では無い物を扱っているので、乗り換えた後にやっぱり手放さなければ良かったと思っても、その車は無いんです。 だから、車を好きな人間として損得勘定だけでは片づけられないんですよ。
徹底していますね。
販売する車両は少しずつ変わっていますが、この販売スタイルは30年変わっていませんね。 だからこそ、お客様がお客様をご紹介下さる事も多いのではないかと思っています。 お客様がブログやツイッターといったSNSで「I5で○○を購入して良かったよ!」といった拡散をしてくださるのは今どきですよね。(笑) そこから「行ってみようかな?」と思ってくださる方もかなりいらっしゃるんですよ。 やはり長いお付き合いになるので、会社のナンバーディスプレイに出ている電話番号を見るだけで「ハマーに乗っている○○さんだ!」と分かるくらいになってしまいました(笑)
口コミの力も大きいとは思いますが、雑誌にも掲載されていらっしゃいましたよね?
掲載はされていても告知はしていないんです(笑) 通常であれば「弊社の車が○○に乗りました!!!」みたいに宣伝するでしょう? 弊社はあえてしていないんです。戦略と言うほどの事ではないのですが、告知はしないようにしています。
I5で扱っているパーツも厳選されているのでしょうか?
そうですね。元々私がレースが好きだったのですが、そこでパワーを上げる事や速さを追い求めることに貪欲だったんですよ。 だから、アメ車の色を変えて、意味もなくガルウィングにして、キラキラに飾り立てて、車高を落として、パワーが下がるみたいな車が信じられなくて(笑) 色々なメーカーの営業マンが「弊社の○○を置いて下さい!」と来られますが、マフラーなんかだとアクセルを踏んだ時に排圧が左右同じものじゃないと置かない等、パワーが下がらないものなら取り扱う事もあります。 かなり厳選してはいますね!

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(有)アイ・ファイブ

03-5799-1500

営業時間:9:30~19:00

定休日:水曜日

東京都世田谷区上用賀6-32-15

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