伊倉鈑金の特色について教えてください。
鈑金はぶつけた後に来る所じゃないですか。 そうすると売却の時の価値って下がっていきますよね。 通常では下がってしまう価値を、いかに食い止められるかが伊倉鈑金の腕の見せ所だと思います! 僕たちの理念「安心満足を越えたサプライズを提供します」を実践すべくサービスとしてやっている事は、洗車掃除を二人がかりで2時間かけて本気で徹底してやっています。 ありがたい事に、お客様から「ぶつけて伊倉鈑金に持ってこられて逆に良かったです!」との嬉しいお声を頂いた事もあるんですよ(笑) 理念を具現化できたと思える瞬間でした。
伊倉代表の歩みを教えてください。
実は僕が29歳の時に辞めようと思っていたんです。 大学で税理士の勉強をしていたので、父親が立ち上げたこの会社を継ぐつもりが全くなかったんですよ。 父が亡くなり、突然継ぐことになったんですが、経営状態の蓋を開けたら大変な事になっていると分かったんです。 その時経営の事よりがむしゃらに現場に入るようになったんですけど、当時社員が4人でどんなに頑張っても売り上げが上がらないというスパイラルに陥りました。 その時29歳だった僕が巡り合ったのが今の工場長で「現場はおれがやる!おまえは経営を頑張れ!」と言ってくれたんです。 そこから会社が良くなっていき、現在の経営体制にする事ができました。
工場長と運命の出会いですね!
近くに住んでいた人なんですよ(笑) 府中トヨタの工場長をしていて、夜の遅くまで僕が働いているのを見ていたといっていました。 工場長が「ここなら何とか出来そうな気がする」と言ってくれたのと、自分自身もう会社を辞めるつもりでいたので、やるなら思いきってやろう!経営にシフトする!とチャレンジできたんです。
社員の皆さんも明るくて対応が素晴らしいですよね!
ありがとうございます。 お恥ずかしながら、最初は僕もお客様応対を社員に任せる事ができなかったんです。 5年前からなんですけど、今28歳の取締役がフロント業務でお客様対応にもチャレンジしてみたいというので計画的に仕事を引き継いで、1年で僕と半々くらいの業務量まで追いついてくれたんです。 僕の仕事は社員の向き不向きを見極めて、伸ばす事だとその時あらためて思いましたよ! 伊倉鈑金は僕の会社ではなく、お客様の為の会社であり、社員みんなの会社なんです!
社内に月間の業務内容が張ってありますね!
月内のKPIを張っています。 毎月のTodoは月初にミーティングをして、決まった内容をKPIに落とし込み壁に張って社員で共有しています。 あとはお客様からのアンケートを張っています。 僕より取締役のアンケートの方がいい反応をもらえているんですよ(笑) 何でも自分が1番出来ると思っていた時期もありましたが、大間違い! 僕の力なんてたいしたことなかったです!本当に!
WEB集客にかなりお力を入れていらっしゃいますね!
そうですね。 集客に関してはWEBがメインです。 日本でも鈑金業でWEB集客ならかなり上位に来るように施策は出来ているのではないでしょうか? 鈑金業は経営のリテラシーもITのリテラシーも高い業界ではないんですよ。 そこで、伊倉鈑金の他にアドガレージという会社を作って、弊社がやっているビジネスモデルを横展開出来るように、セミナーをしたり勉強会を開いたりしています。 アドガレージの方では鈑金塗装業のコンサルティングもしているんですよ!
セミナーでどのようなお話をされていらっしゃいますか?
2020年のオリンピックまでは日本が経済を良くしていくようにするので、自動車業界自体も極度に落ち込む事はないと思いますが、2020年~2030年は負の時代に突入すると思っています。 2030年に鈑金業は現在の30%位に淘汰されてしまうと思っています。 それまでに企業として体力をつけておかなくては、業態転換をする事も出来なくなってしまいますし、社員も守れません。 社員を守るって経営者の責任じゃないですか? そういった事を経営者の方にお伝えして、企業として体力をつけられる経営の方法等をセミナーでお話しています。
共感してくださる方が集まりそうですね!
共感してくださる人が集まる!と言えるほど甘くはないんですよ。 セミナーも自社の儲けのためだけにやっているのではなく、業界全体が良くなっていかないとボトムアップはできないんですよね! 個人で出来る事、個人の力なんて小さいじゃないですか? 色々な所とタッグを組んでやっていかないと、業界を良くしていこうという大きな力になりませんから。
その他に力を入れていらっしゃる事はありますか?
車体整備共同組合の東京の青年部会で部会長をしています。 東京ももちろん、全国を回らせてもらっています。
これからやってみたい事は?
経営にシフトしてからずっと言い続けているビジョン経営があるんです。 2025年に社員20人にしていきます。 同族経営ではなく、社員のだれかに社長の座を譲ります!