これまでの歩みを教えてください。
昭和35年に父が起業して、私が小学校1年生の時からここでやっています。 世代交代したのは平成21年の3月で、それ以来、代表を務めています。 実家の仕事をする前は普通の大学を出て、トヨタビスタ東京で販売をやっていたんですよ。
実家に戻られてから整備の仕事を覚えられたんですね!
そうですね。 とはいえ、トヨタでは販売でしたし、高校生や大学生の時に手伝う程度でしたから、本格的にはしていませんよ。 今でも私は保険や販売のほうをメイン業務にしています。
世代交代をされた時に苦労したことを教えてください。
もともと父がやっていたので、中で働いていた人は私よりも年上の人が多かったんですよ。 最初はそこに仕事がしづらいな~と思うこともありましたね。 自分が引っ張っていかなくてはいけない立場にあるので、働きながら理解を深めるようにしていきました。 スタッフもスタッフで整備士としての仕事がありますし、私は会社の運営や販売といった業務の住み分けができているので、 自分が縁の下のなんとかではないのですが、入庫や納車までのスケジュールを組んだりするようにしていきましたね。
スケジュール調整って大変ですよね!
そうですね。どのくらいの工数でできるか見極めて日程を組まなくてはいけませんからね。 その辺は実家に戻ってから身に付いたスキルです。
それでは今の顧客層は横川代表が開拓されたお客様が多いのですか?
父の代からのお客様もいますし、私が代表になってからのお客様もいますよ! 父の代のお客様はご年配になられて車に乗らなくなった方も増えましたね。 だから、今の課題は新規のお客様に来ていただくための施策を練ることなんです。
具体的にはどんな施策をお考えですか?
車検の紹介をしてくれるような会に入ったり、今はリース関連が多くなってきたのでそこを伸ばしたりといったところでしょうか。 法人のお客様の方が今は増えつつあります。 でも、ありがたいことに法人の依頼で仕事が詰まっている状況ではあるんですよ。これから整備士の採用をしなくては!と思っています。 なかなか整備士の採用は難しいんですよ!これは弊社だけではなくて、車業界全体の問題でもあると思います。
採用も課題なんですね!
やっぱり土日が休みじゃないと整備士の採用って難しいんです。 弊社は第二土曜日をお休みにしましたけど、そのほかはシフトを組んでなんとかしなくちゃいけませんからね。 だって、お客様は土日しか車出せないという方も多いでしょう?そこは対応していかないとね!
トヨタの時の販売と会社の運営、どちらが今の自分に合っていると思われますか?
それはね、責任感の違いだと思うんです。 サラリーマンだとどんな仕事をしていてもお給料がもらえるけれど、実家の仕事の運営を任された以上、 自分がやらないと従業員が困るでしょう? お客様からも信頼いただいて、販売のご依頼もいただけるように対応していかなくてはいけませんしね!
販売は新車ですか?中古車ですか?
どちらもやっています。 仕入れは基本的にオークションに行っています。 お客さまからオーダーいただいたものがオークションでもなければ、仲間の中古車販売店に声をかけたりしています。 車検のタイミングって買い替えのタイミングでもあるので、修理して整備して車検を通すのにかなり費用がかかりそうという ような時はお客様にお伝えしていますね。
整備工場で車を買うってアフターフォローがちゃんとできるから安心ですよね!
そこを重視している方が弊社のお客様になりますね! ディーラーさんが好きな方はディーラーに行きますけど、堅苦しくなく車を置いて「任せたよ~!」という感じがお好きな方は弊社に来られていると思います。 リピート率は8割くらいありますね。
すごいリピート率ですね!
お客様がトラブルの時は迅速に対応するようにしています。 やはりお客様も車が動かないと仕事に支障があったりする方もいらっしゃいますしね。 何かあれば頼っていただいていると思うので、その責任はしっかり果たしていかないといけませんし、そのへんをご理解いただいて いるから、整備も車検もお声がけいただけているのではないでしょうか。 でも整備工場として当たり前のことをしているだけなんですよ!
お客様への対応で心掛けていることは?
特にないんですよ。本当に人として当たり前のことをするだけです。 私の営業の極意というわけではないんですけど、お客さまに気に入られようとか取り入ろうとは全く思わないんです。 でも礼節は必要ですよ!逆にお客様が嫌がるだろうな~と思うポイントはすぐにわかるので、あくまで自然体で、 相手が嫌がるようなことは絶対にしないことですかね(笑)