ファイナルコネクションを立ち上げた経緯を教えてください。
平成10年に立ち上げました。 当時のお客様が所属していた「クレシーダ」という車のチームがありまして、マークⅡ、クレスタ、チェイサーの車種を中心にしたチームなんですけど、そのチームでVIPカーがちょっとしたブームだったんですよ。 バンパータイプのエアロがまだ普及していない時で、90マークⅡに乗っていたお客様から探しても欲しいタイプが見つからないと相談を受けたんです。 そのバンパータイプのエアロをきっかけに、色々作るようになってファイナルコネクションを立ち上げました。
その時のデモカーもオートサロンに出ていらっしゃいましたよね?
そうですね。その年がオートサロン初出展でした。 デモカーで90マークⅡが話題になり「同じものをつけたい!」と問い合わせがくるようになって、次に手掛けたクレスタ、チェイサーも「同じエアロが欲しい!」と言って頂けるようになりました。 そこがファイナルコネクションの原点ですね。
オートサロン効果が絶大だったのですね!
その時はたまたま雑誌で「スーパーセダン」というのがあって、7ページにわたる特集取材してくれたんです。 その雑誌の発売のタイミングと、オートサロン出展のタイミングがぴったりで良かったんですよ。
それから19年目になりましたが、今の主力商材は?
スタートからユーザーの意見を反映して商材化してきたので、我々で出しているプロダクトはユーザーの意見を大事にしているんです。 その中で頂いた意見の中でサスペンションにまつわるご意見やご要望を頂くことや、自分たちでもなかなか良いサスペンションが無いねと話す機会があり、製品化したものが主力商材になっています。 良いサスペンションって無かったわけではないんです。 でもやっぱり車をカスタムする人ってそれなりにお金をかけているから、この価格帯でこのクオリティーは欲しいというこだわりがあったりするんですよ。 そういったお客様の声を吸い上げて製品化できるのが弊社のPRポイントでもありますね!
先ほどお客様の声のお葉書が沢山届いているのを拝見させて頂きました。
弊社の何よりの財産ですね! 弊社の製品を販売した際にアンケートはがきを入れていて、良い意見も悪い意見もそれぞれありますが、それも全部大切なお客様の声なので取っておいているんです。 頂いたご要望やご意見を製品へ反映する為には、どこかのOEMではできないと思ったので自社工場で製作をしているんですよ。 自社工場は海外に持ってるんですけど、これも製品価格を少しでも手頃な価格にするための取り組みの一つなんです。 製品の組み立ては日本でやっているものもありますね。 ピローボールのような肝心な場所は日本で生産しています。
随所にこだわりを感じますね!
他のメーカーさんではやっていないことをしなくちゃね! だから1台1台フィッティングをしてサスペンションの硬さを調整しているんですよ。 もちろん製品として硬さ調整可能な作りにしてあります。 ある意味その人だけの乗り心地をワンオフで調整できるんですよ。 ただ、高さを合わせてつけたらいいってものではないので、ショックの部分は奥深いんですよ~! その分開発にも時間はかかりますけどね。
認識されているファイナルコネクションとしての強みを教えてください。
大手メーカーではできないことが実現可能なことですね。 先ほど説明したサスペンションの他にも色々なパーツがあるんですけど、なかなかお客様の意見を反映して柔軟に次の製品に反映するって難しいでしょう? それが上手くいくこともあるし、失敗することもあるんですけどね(笑)
失敗があるのですか?
それはありますよ~(笑) エアロパーツを作って全然売れなかったっていうものがありましたね! 今振り返ると良い経験にはなりました(笑) 時代の流行りもあるじゃないですか? そのまま売れたエアロの栄光ばかり見ていたら今の企業姿勢はなかったんじゃないかな?