創業から何年目でいらっしゃいますか?
2017年5月4日で34年になります。 最初は板橋の方で始めて、今の場所に移りました。
一つのことを長くできるなんてすばらしいですね!
それしかできなかったんですよ(笑)単純に車が好きだからです。 好きになったのは若いころから「いつかはベンツに乗りたい!」という憧れがありましてね、ベンツのボディラインにも性能にも魅了されたんです。 その憧れが元で車好きになって、今日まで来た感じですね。
学校卒業後にすぐ起業されたのですか?
いいえ。最初は日産プリンスにメカニックとして入社したんです。 4年後に新車営業に配属された時、私の恩師にあたる方から誘われ、その会社で修行をしてから独立した感じです。 起業自体は30歳を過ぎてからなんですよ。
起業した際は憧れのベンツを購入されたのですか?
好きなベンツを購入したのですが、すぐに「このベンツいいね~!」と言われお客様に販売してしまいました。 起業した時はもう一人の会社員ではなく、経営を考える立場でしたからね。 その後もベンツを購入するんですけど、やはりお客様から「いいね~!」と言われて販売してしまっています(笑) 乗っている車は説明をし易いですし、車の良いポイントが分かりますからね! 私の場合はね、車に惚れないとお客様に勧められないんですよ。
今は欧州車にシフトされたんですね!
欧州車はオシャレなんですよ。 車もオシャレですし、購入されるお客様もオシャレで素敵な方が多いんです。 弊社でもボルボの専用工具を揃えたり、メカニックもボルボに強いので自然と欧州車が得意な会社になっていきました。 お客様の年齢層的にもリタイアされて、若いころに憧れたボルボ240、940、840、V70に乗りたいとリクエストを頂くことが多いんですよ。
ボルボに特化されるとボルボユーザーの間で口コミが広がってきたりしませんか?
そうですね。それはあると思います。 遠方からお越し下さるお客様はそうなんじゃないでしょうか? 毎回群馬からお見えになるお客様もいらっしゃるんですよ。 ボルボに特化しているところでボルボ独特の傾向や対策も把握できていますが、なにより弊社のメカニックの腕をご信頼頂けて嬉しく思っています。
お客様から頼りにされていらっしゃるんですね!
その場しのぎで嘘をつかず、事実は事実としてキチンとお伝えしています。 私だけでなく、スタッフ全員がそうですね。 点検で故障個所が見つかった時も、お客様と車のカルテを作って共有するようにしているんですよ。 そこで「今年はこれだけかかったから、来年はここを直しましょう」「オイル消費が激しくなってきたのでこういったところにお気を付け下さい」と言ったお話をさせて頂いています。 そういう積み重ねが信頼に繋がりますからね。 一番大事なポイントです。
高橋代表の思う車の魅力とは?
五感で感じられることですね。 エンジンの音、振動、車の見た目、ありとあらゆる五感を刺激してくれるところですね。
理数系の感じ方ではなくアーティスティックな感じ方をされるんですね!
音楽には疎いと思いますが、文章を書くのは好きなんですよ。 妻に何通ラブレターを書いたか分からないくらいです。 10通書いて1通返事が来るくらいでしたけど(笑) だからお客様に車をオススメする時にも「春の桜並木の下、サンルーフをあけて走る姿を想像してみてください」といったお話をするんです。 そのお客様の生活スタイルから実際に自分が乗っている姿を想像して頂くと、身近に思えてくるでしょう?
現在の御社の課題は?
私も長くこの仕事をしているので、お客様も一緒に年を重ねています。 今の車はますますコンピュータに頼るようになって、昔ながらの勘と経験に頼る整備だけでは済まなくなりましたよね? この先にバトンを渡していくには、新しい年齢層のお客様にも来て頂けるようにしていかなくてはいけないことが私の課題でもあり会社の課題でもあります。 事務をしてくれていた娘も産休に入ってしまったので、これからてんてこまいですよ(笑) それでもね、課題は一つ一つクリアしていかなければなりませんし、何もないよりは楽しいものですよ!