こちらに伺ってみてワーゲンへの専門性の高さをかんじました!ワーゲンに興味を持たれたきっかけを教えてください。
元々仙台に住んでいたんだけど、大学でこっちに来て、その頃はアメ車が好きだったんだけど僕が最初に買った車が空冷ワーゲンだったんです。 ボロボロの安いビートルを色々いじって楽しんでたらハマっちゃったんですよ(笑) 単純にそれがきっかけなんです。 その頃はネットもまだ普及していなかったから情報がなくて全て手探り! アメリカの車雑誌を見て電話したり、パーツを注文しても全然来ないとかだったな~! でも、見た目もかわいいし、運転も楽しいし、手を加えたら走りも良くなるっていうところが楽しくてね! そんなこんなで、今までの積み重ねでたくさんの人に出会い、カリフォルニアにも友人ができて販路も確保できています。 ヨーロッパからのコネクションもあるので必然的にワーゲンの専門店になっていった感じだね。
仕入れはアメリカから仕入れることが多いのですか?
アメリカから来るものもあるし、フラワーオートで販売した車両が戻ってくることもありますよ。 仕入れのために車を見てるけど自分が欲しくなっちゃうんだよね(笑) なるべく趣味は入れないようにと思ってはいても、どうしても自分が欲しい車を仕入れる傾向にはあると思うよ!
販売のほかに修理や整備もされるのでしょうか?
修理整備もしますし、レストアもするんです。 古い車ですからね!お客さんの求める状態にしてから販売したり、お客さんからカスタムの要望があればそれを叶えるお手伝いをしたりしています。 さすがにレストアまでやっていますからノウハウも蓄積されてますし、販売だけっていうわけにはいきませんよ! 古い輸入車を直しているって話をお客さんから聞いたって言ってワーゲン以外の輸入車の修理依頼も来るんですよ。
レストアする時は齋代表が直接作業されるのですか?
僕もスタッフもみんなやるよ! 若いスタッフもいるけど国産車ディーラーメカニック経験者だったり、みんな経験豊富だからね。 レストアする時はエンジン部品も作ったりしてるくらい! 国産のメカニックを経験してきているスタッフは最初やることが国産車とは違うからびっくりしていたみたいだけど、しばらくしたら慣れたみたいで、今はフラワーオートの若手として活躍してくれてますね!
スタッフにみなさんが明るくて良い雰囲気ですね!
ありがとうございます(笑) 特別こうしなさいって指導はしていないんですよ!自由すぎるくらいの社風(笑) いつもお客さんと爆笑しながら接客していますけどね。 黙々と作業をする時もあるけど、作業を離れたら面白い話ばっかりして笑ってることが多いかな!? スタッフ同士でもお客さんともね! そんな雰囲気だから、お客さんもふらっと遊びに来てくれる所になってるんじゃないかと思います。
工場の真ん中に置いてあった車両はレース車両ですか?
あれはドラッグレースに参戦した車両です。 震災のあった年に日本で唯一のドラッグレース専用コースが被災してしまったんですよ。 その時、いつか挑戦しようと思っていたアメリカレース参戦です。3ヵ月かけて車を作り込み挑んで来ました。 アメリカにレース 参戦しに行ったのはワーゲン業界では弊社が初めてのことでしたね。
空冷ワーゲンって普段使いもレースもいけるなんて万能なんですね!
そうだね! みんな輸入車だから古いからって「壊れそう」「使いづらそう」っていうイメージだと思うんだよ。 ところが、想像以上に丈夫だし、メンテナンスもしやすいんだよね。 そういった多彩な面を知ってほしいから空冷ワーゲンのイベントもやっているんですよ!
空冷ワーゲンのイベントなんですか?
2017年11月5日に34回目のフラッシュバクズミーティングを辻堂海浜公園で開催します。 全国から空冷ワーゲンファンが集まって、スワップミートブース、フードブース、車関係だけじゃない面白いステージなんかもあってそこそこ大きなイベントになっているんですよ。 昨年は20,000人の来場者でした!毎年5月と11月にやっていて、毎回盛り上がっているんですよ!
なぜそのイベントをやろうと思ったのですか?
フラワーオートも空冷ワーゲン専門店なので、全国の空冷ワーゲンファンとそのご家族が一緒に楽しめて、今まで空冷ワーゲンに接触する機会の無かった人たちにも見てもらえるいい機会になれたらという思いで始めました。 車ってライフスタイルの一部だと思っているんですよね。 だから、色んな人のライフスタイルに触れることで新しい発見ができるチャンスを作りたいと思って始めたのがイベントを立ち上げるきっかけになったんですよ。
家族も一緒に楽しめるって良いですね!
車のイベントって彼女とか奥さんが車好きじゃない限り「あなただけいってらっしゃいよ!」ってなるでしょう? そうじゃなくて、車は自分だけじゃなくて彼女とか家族も乗せて走るわけだし、どうせなら家族全員で楽しめた方が幸せじゃないですか(笑)
接客対応で心がけていらっしゃるポイントは?
「断らない!」ってことかな?(笑) 「うちはこれしかやらない!」っていう専門店じゃないんですよ! こないだは自転車のパンクまで直したからね!(笑) お客さんに自分の奥さん用に軽自動車手配して欲しいっていう依頼があれば叶えるし、新車の手配をする時もあるよ。 自分の好きなポイントにこだわりまくるより、まずはお客さんの話をじっくり聞くことだね!