SUGURU

KAZUMI SAITOU

株式会社優流斎藤和実

斎藤代表を知る人が口々に語る「優流イズム」 その「優流イズム」が何たるかを知りたくて訪問した。 訪問して最初に目に飛び込んだのが斎藤代表自信がタイヤを外し修理をしているつなぎ姿だった。 挨拶の声をかけるのをためらうほどに眩しく見えたのはすでにその姿が「優流イズム」なのだ。 何をどうこう言うより、背中が「優流イズム」を教えてくれたと感じた。

「入庫された車を徹底してメンテナンスしているから」以外答えようがないんだよ。

起業までの経緯を教えてください。
元々は塗料のメーカーにいたんだけど、車が好きで修理とか整備鈑金がやりたくて仕方なくて起業したのが20年前。 今もレースもライフワークとしてやっていて、昔はスターレットで国内A級のレースにも出場してたんだよ。 昔レースがきっかけで鈑金屋さんに出入りするようになったんだけど、それが20歳前後の時で、そこに来ていた材料屋さんで人が足りないから働いてみない?って声をかけられて塗料メーカーに入ったんだけど、そこでの経験をさせてもらったのが今の自分の財産になっていると思うよ。
どんな経験をされたのですか?
塗料屋さんって売るだけじゃなく、職人さんに使い方を説明しなきゃいけないんだよね。 職人さんって寡黙で絡みづらいイメージがあるでしょう? 僕みたいによくしゃべる職人は珍しいよ!(笑) しゃべれる職人が現場で職人さんにレクチャーするっていうスタイルをこの時に体得したよ! この仕事をしながら現場の分析もするようになってどうやって伝えて、どうやって理解してもらうかというノウハウを蓄積したね。 一筋縄ではいかない事がほとんど! でもそういう職人さんにレクチャーしていくわけだから、自分も職人さん以上の技術がないとダメだし、技術を手にしたからと言って偉そうに伝えるのも違うと思った。 それが今の優流にも活きてるところだと思う。
ストイックさを感じます!
それはその時の塗料メーカーの代表にも感謝している所なんだけど、沢山研修を受けさせてもらったからだよ思うよ。 でも現場でレクチャーすればするほど車をいじりたくてしょうがなくなっちゃったんだよね。 その時の勢いとか若気の至りでもあったと思うけど(笑)
今の優流さんの特徴を教えてください。
スタッフも自分も単純に車好き(笑)好きに勝るものはないんだよね。 なんせ物を作るのが好きな人間が集まったと思う。 あとね、ウチは経営的には固いんだよ。地道に地道にやっていくタイプ。 そうは言いながら新しい物は取り入れるっていう真逆な事もするよ。 整備鈑金の業界だと寡黙なプライドを持つ職人気質みたいなのがありがちだけど、そんなにかたくなにこだわりを持たないのがウチのスタイルかな。 だってさ、今年で起業して20年になるとけど、これまでの蓄積にこだわっちゃうと技術の向上とかセンスの向上って、自分の固定概念だけに凝り固まっちゃうでしょう? そんなのナンセンスだと思ってる。 だからこそ今年かなり大きい設備投資もしたところなんだよ。
起業して20年はかなり業界でも長い老舗に入りますね!
そうなんだよ。20年っていうと長い方だと思うよ。 だから思い切って今回20周年アニバーサリーで2018年のオートサロンに出るんだよね。 ウチの20周年と同時に整備鈑金の業界をもっとメジャーにする活動を一緒にしたいと思ってブースをわけあってにしてウチと業界の宣伝ができたらいいなと思ってる。
設備投資はどのような物を導入されたのですか?
塗装ブースだよ。高いけどすごくいい物! かなり投資したからこれから効率よく仕事を回転させなきゃいけないプレッシャーはあるよね~! でもウチあんまり営業らしい営業ってしないんだよ。
営業せずしていかに仕事をされているのか秘密を伺っても良いですか?
口コミ!リピーター率が8割なんだよ。 一度来てくださったお客さんがまた来てくれたり、お友達や知り合いの方を紹介してくれるのがほとんどなんだよね。
特別になにか顧客へ案内やサービス提供をされているのですか?
そこはね~まだイマイチ完璧にはできていないところかな~! それでも優流を選んでくださる理由を客観的に答えるとしたら「入庫された車を徹底してメンテナンスしているから」以外答えようがないんだよ。 良心的な価格もしかり「今までこんなに良くしてくれる車屋さんあったなんて知らなかった!」と言っていただけるような仕事をしてお客さんにお返しするようにしているだけ。 せっかく優流に車をお任せいただいて、メンテナンスの費用をいただくのだから修理をする箇所だけでなく、それに付随するところまでしっかり直して快適に乗っていただけるようにしておこうと思うんだよね。 本当に真面目にコツコツ!それだけだよ(笑
真面目にコツコツが経営理念なのですか?
優流の経営理念は「早い、安い、上手い」だね(笑) どこかの牛丼屋さんみたいでしょう? でもさ、ITでも介護事業でも車屋でも経営者だったら全てに通じることだと思う。 金額単価が安い=安かろう悪かろうという意味じゃなく、あくまで自社の最高のサービスを良心的な価格でお客さんに提供する努力は企業としてすべきことだと思うよ。 利益還元を従業員や社会貢献にしていくって必要なことだから、何かしら企業努力のアイデアをひねり続けていかなくちゃいけないんだよ。 そこは従業員の協力なくしてできないんだけど、今はありがたいことにお客さんからの依頼が詰まっている状態。 これからの課題としては効率よく回せるようにしていく事も、新しい仲間を入れることも自分のミッションだと思ってるよ。
しっかり課題抽出されていらっしゃるんですね!
それはそうだよ! しっかり会社と従業員を守らなきゃ今のお客さんも守れないからね。 僕も会社で手を動かすこともあるけど、それ以外の仕事もあるからすべてやり切れるわけじゃないんだよ。 幸いなことに11月からは一人事務の仕事をしてくれる人も見つかったから、現場仕事に回ることもできるんだ! あとは来年からもう一人メカニックで来る予定。
そうすると来年は教育も課題になりますね!
そうだね。 ウチの場合一人の職人が鈑金から塗装整備まで全部やるんだけど、塗装をするときの調色ってかなりセンスが問われるんだよ。 料理って「塩少々、コショウ少々」ってあるでしょう? あれと同じ感覚で車種で色は決まっていてもその通りじゃない事もあるわけで、その色を合わせる際に難航するんだよね。 科学的に証明されているんだけど調色は女性の方が得意なんだけど、やっぱり感覚って大事じゃない? 職人さんがそれに悩むんだよねって相談されたときも料理してみることをオススメするよ。 直接的な指導も大事だけど、センスって生まれ持ったものもあるから僕の役割はそこも引き上げられる伝え方をして理解してもらう事だね。
これからやってみたい事はありますか?
早めにモノづくりに対する「優流イズム」を継承してくれる人がいれば、優流はその人にお渡しして別の事をしたい! 料理屋をやりたいな! あとはね、僕だけじゃなくて他の仲間とも話していて叶える夢なんだけど、任用資格の取れる学校作りたいってよく話しているんだよ。 車の各メーカーはやっているけど、必要なのって机上の知識も大切だけど明日から使えるノウハウだと思うんだよね。 整備鈑金の業界なんて特に如実に腕が物をいう業界だからね。

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株式会社優流

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