RANGENIUS

TAKE SHINODA

レンジニアス篠田岳

篠田代表と話していると想像力が湧き上がってくる。 篠田代表自身が「表現者」「冒険者」であり「開拓者」なのだ。 レンジローバーに惚れ込んだ篠田代表が情報を発信し、共感した人がそこに集まり「冒険」と「楽しさ」を分かち合う。 妥協や言い訳を持たずにお客様と向き合い、レンジローバーにプライスレスな価値を与えてくれるのはレンジニアスをおいて他にはないだろう。

「虚栄心」や「優越感」を満たす車とは真逆の方向性、センスを主張しすぎないところも響いたんですよね

車を好きになったきっかけは?
子供の頃からじゃないかな? 父親が車を買い替えますってときにカタログをたくさん持ってくるんですよ。 タイプもいろいろあると思うけど、スポーツタイプの車のカタログってかっこいいじゃない? 見てたら憧れって芽生えるよね。
実家はスポーツタイプの車だったのですか?
全然ファミリーカー! でも小さいながらに父親へ全力でプレゼンテーションしたもんね(笑) 「この色の方が汚れが目立たないんじゃない?」「みんなで山に行ったりするのは年に何回だけど、普段乗るなら駆け抜ける感じがいいんじゃない?」みたいなプレゼンしたよ。 最終的には「後ろ狭くていいから!僕は我慢するからスポーツカーにしよう!」ってね。 狭いどころか2シーターだっていうオチ!(笑) まぁ、僕自身スーパーカー世代ですからね。 でも自分で免許を取って乗るようになったら違った視点で車が好きだなって思うようになりましたよ。
違った視点とは?
最初はBMWの6シリーズが良いなって思ったんだけど、ブランドや世界観っていう言葉の本質なんて理解はしていなかった歳なのに、BMWはその時の自分にとってなにもかもが違ったんだよね。 今は車の知識があるからどこに感動したか分かるんだけど、重量バランス50/50で後ろからいざなわれるような走り出しと加速。 ドアの重量感や音、シートに座ってその先のメカニカルな部分を感じながらハンドルを握り操ることができる高揚感を体感したらもう虜ですよ!
BMWのCMに使われそうな感想をお持ちになられたのですね!
そうそう!CMも良かったんだよ! 当時のBMWのCMのキャッチフレーズが「DRIVE IT」だったと思うんだけどその一言に完全な世界観が出てた。 だって当時買ったBMWにドリンクホルダーとか助手席ミラーとかほとんど無かったんだよ。 でも「乗ればわかるでしょう?」って車のデザイナーや開発者から問いかけられているみたいな気持ちになったことを覚えているね。 国産車はユーザーの利便性を重視!それに対してBMWは自社開発車両の性能に自信があるからエッジ立てて売ってるでしょう?媚びてない感じがしたんだよ。 もうまさに車ってこういう物!「DRIVE IT」って打ち出せるのは衝撃だったね。
そこから何故レンジローバーに方向転換されたのですか?
「DRIVE IT」のキャッチフレーズも車自体も走りも好きだったのは、他の車と比べられないから好きだったんだけど、比べられない車を突き詰めて考えたらSUVにたどり着いたんだよね。 SUVの中でも特にレンジローバーに乗った時に「馬」に乗っているような感動を覚えて、そこがきっかけでレンジローバーにはまっていきました。 SUVなのに僕の感覚としては、センスが良くて落ち着いた上品な車だなって印象を受けたんですよね。 レンジローバーが持つ「虚栄心」や「優越感」を満たす車とは真逆の方向性や、センスを主張しすぎないところも響いたんですよね。 具体的に言うと、車高の高さ、エアサスペンションの突き上げのなさ、振動さえ自分の一部のように感じられる乗り心地に惚れて「コレだ!」と思ってスポーツタイプからSUVに舵を切ったんですよ。
ほれ込んだレンジローバーを仕事にしようと思ったきっかけは?
会社の設立自体は2008年なんです。 狛江のマンションの1室と駐車場を借りてスタート。 レンジニアスを立ち上げるまでは異業種のIT系にいて、何億円規模の事業の立ち上げをしたり商品開発をしてたんですけど、ムーブメントには乗るけどブームには乗らない性格なので途中で急に自分の中の火が消えちゃったんです。 忙しかったこともあるとは思うけど、ある時「もう自分の好きなことだけやって生きよう」って思ったんです。 前から友達の車を一緒に選んだり、自分の車を探したりしてたときにどこにも満足できるようなショップに巡り合えなくてずっとモヤモヤしていたんです。 だったら自分が大好きなレンジローバーの為に、レンジローバーのオーナーさん達が満足するショップを作ろう!って思ったのがレンジニアス立ち上げのきっかけだね。
それまで大きな仕事をされていたのであれば金銭的にもポジション的にももったいないとは感じませんでしたか?
全然! どれだけたくさんの年収を稼ぐより、どんな立派なポジションに立つより優先すべき「やりたいこと」が見えたからね。 それでもやっぱり自分が生きるための最低限度必要な月々の金額って計算しましたよ。
おいくらでしたか?
27万円(笑) それでも全然ハッピー! 若い時から年齢を重ねるにつれて、相対的な価値が絶対的な価値に変わりいろんな物事が年々淘汰されていくでしょう? 自分にとっての絶対的な価値以外を捨てていったらミニマムな暮らしでも「やりたいこと」が残ったってことだね。
最低限必要なラインをキープする為に最初にされたことは?
最初はね、車自体の仕入れも台数が少なくて大変だったので1台仕入れては売ってを繰り返していましたね。 レンジニアスっていう名前がついているのに、最初に仕入れたのはゲレンデ(笑) その他にパーツを仕入れてホームページを作ってそこでネット販売していたんです。 自分もレンジローバーに乗っているから、どのパーツが必要かわかるんですよ。 ブログ発信もしてみて、同じように取り換えたいパーツに悩んでるレンジローバーオーナーも沢山いる事がわかりましたね。 もともと車好きのおせっかいですから(笑)
おせっかいですか?
そうそう!(笑) 友達が車を買うって言ったら子供の頃と同じく、たくさんカタログもらって来て「新車?中古車?」「どんな用途で車を使うの?」「乗り心地はどんな車が好きなの?」「何色で買おうと思っている?」とかいろいろ聞いて一緒にショールームまで行ってた(笑) 友達はうっとおしいと思ってただろうね〜! でもさ、買い替えのときに価値が極端にさがらないようにとか、故障のときにパーツがちゃんと生産されているとか条件を考えないと後で後悔するでしょう? せっかく車買うんだから失敗してほしくないんだよね。
それが今のレンジニアスのお客様へのサービスにも繋がっているのですね!
確かに!友達にしたことと同じことをお客様にもしていると思います。 お客様も僕をうっとおしいと思ってるのかな?(笑) でもね、僕が最初に買った中古のレンジローバーがかなり壊れてて、買ったところで相手にしてもらえなくて困った覚えがあるから、縁あって知り合ったお客様には同じような苦労してほしくないんだよね。 あ!若い経営者は車を中古で買って1度は困ってみなきゃダメだよ! 車が壊れたときにどう対処するかで判断力とか適応能力が上がる!リスクも考えるようになるよ(笑)
仕事に対してもお客様に対しても熱を感じます!
そりゃそうですよ!気持ちの火が消えたところにもう一度火を付けてくれたのがレンジローバーだったし、レンジニアス立ち上げの前にやっていた仕事を全部リセットしても良いと思えるくらいレンジローバーに惚れ込んで、やりたいことを仕事にしようって決めたんだからね。 立ち上げたばかりの時は24時間車のことばかり考えてたくらいですよ。 今は24時間考え続けるは体力の問題もあるので難しいですけど(笑)
話は変わりますが、こちらのファクトリーに移られたのはどのくらい前ですか?
7年くらい前になります。 レンジニアスを立ち上げて2年くらいの頃って、お客様から「パーツを買う+修理もしてほしい」って依頼がものすごく来るようになって、近くのディーラーにパーツを持ち込んで修理とかメンテナンスをしてお客様に納車していたんです。 だんだん台数が増えるにつれてディーラーが台数が多くてもう受けられないって言われるようになったんです。 かなり重整備で依頼していましたからね。 依頼していたところにマスターメカニックといって本国が認めた整備士がいて「この仕事僕にくれませんか?もしくはファクトリーを立ち上げましょう!」って言われてこの場所にファクトリーをオープンさせました。
ファクトリーまで作ったらワンストップで車をお預かりできますね!
僕がやりたかった「本来のレンジローバーを堪能しよう!」っていう想いが実現できると思いました。 本来のレンジローバー、クラッシックレンジローバー、セカンドレンジローバー、免罪符みたいに古さのせいにして「壊れやすい」なんて言わないで新車のポテンシャルまで戻したいんだよ。 本当のレンジローバーの世界観を味わっていきたい。お客様と共有したい! それを貫き通す為なら僕は月々27万の生活に戻ってもかまわないよ(笑)もちろんそうならないように頑張るけど(笑)
最後の質問になりますが、これからやってみいたいことはありますか?
ランドローバーが与えてくれた「冒険」というキーワードを具現化する為のきっかけを作るイベントを仕掛けていきたいですね! そのコミュニティ作りの中心が車であり人であってくれたら嬉しいな。 年に1度このファクトリーでお客様を集めてBBQしたり、マグロの解体ショーをしたり、イベントをやっているんですけど、今年10月に軽井沢で弊社のお客様だけじゃなくレンジローバーファンの為のイベントを行うんです。 現在企画を考えている真っ最中! SUVが好き、レンジローバーが好き、興味があるって人は遊びに来てもらえたら楽しさを理解してもらえると思いますよ。

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レンジニアス

042-379-8038

営業時間:月~金 10:00~20:00 土 10:00~19:00

定休日:日曜日・祝日

東京都稲城市押立707

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