RUN & RUN

HIDETOSHI SEKIGUCHI

ランアンドラン関口英俊

「かっこいい!」もうこの言葉以外に関口代表を表現する言葉が無かった。 たくさんの匠に取材をしてきた中で「かっこいい!」と素直に思えるのは貫き通す覚悟と、実行力のある人なのだ。 関口代表が貫いてきた鈑金塗装を間近で見てほしい。 細部のディテールにまでこだわった技術と、男の覚悟が見える。

「人がやらないことをやる」結論から言うとこれに尽きるよ

起業されたのはいつ頃ですか?
94年に設立して、今の場所に工場を作ったのが99年頃だよ。 建築系の学校に行ってたんだけど、建築関連への就職が難しい時代で食肉問屋の仕事をしてから車業界には来た感じ。
車業界に来られたきっかけを伺っても良いですか?
小さい時から大のスーパーカーファンだったんですよ。 それでも高校を出たら仕事もし始めるし、どんどん大人になっていくでしょう? 食肉問屋で働いて頭金貯めてロータスヨーロッパを買ったけど、このままだと大好きなフェラーリもカウンタックもランボルギーニミウラーも買えないなってわかるじゃない? だったら車業界に行って好きな車に携わっていこうと思ったんです。 そのために地元の鈑金塗装の会社で2年修業して、ボディショップハッピーで7年修行してからRUN&RUNを立ち上げました。
最初からハイエンドな車を手掛けられていたのですか?
いや〜!そんなことはないよ! 始めたばかりの時は「車はこれしかやらない!」なんて選べなかったし、依頼があればトラックでも何でもやったよ!
現在のメイン事業について教えてください。
始めた当時から今まで鈑金塗装しかうちはやらないんだよ。 車検修理の事とか、保険、中古車販売なんかもお客さんにいろいろ聞かれたりすることもあるけれど、鈑金塗装のみで勝負してる。
初志貫徹ですね!
そもそも鈑金塗装って片手間にできるものじゃないんだよ。 技術も必要だし、日進月歩で塗料も変わっていくから勉強しなきゃついていけない。 まして技術力が落ちたら仕事もなくなるでしょう? だからよそ見はしない!あれもこれも欲張らない! 欲張ると技術にしわ寄せがいくから。 俺の仕事は鈑金塗装これ一本!
確かに技術や塗料も新しくなっているのを感じます。
そうだね。素材に関してもカーボンが出てきたり、アルミの溶接をどうしよう?!とか、逆に古い車だと部品探さなきゃ!ってなる時もありますからね。 自動ブレーキだとか安全装置だとかが標準で着く時代に変わってきつつある中で、これから鈑金塗装の業界も25%まで企業数が減るって言われているんですよ。 そこを残っていかなきゃいけませんから。 新しい技術も塗料も勉強が必要なんです。
車自体が変わっていくと思いますが、今後も存続し続ける対策はお考えですか?
「人がやらないことをやる」結論から言うとこれに尽きるよ。 技術的に難しくてできないこと、嫌がるような車種の鈑金塗装をすることなんじゃないかな? その為の設備も必要だし技術も必要。もちろん失敗は許されないので覚悟も必要ですよ。 だって何千万もする車を預けてもらうわけだからお客さんにとっての安心感も必要でしょう?「人がやらないことをやる」ってその全部を自社で蓄積していく事なんじゃないかな。
スーパーカーのレストアにも力を入れていらっしゃる記事を拝見しました。
カウンタックLP400ね。レストアと言っても外装の復元をするレストア。 エンジンだとかはやらない。機械には機械のプロフェッショナルがいるし、餅は餅屋なんだよ。
LP400かなりの希少車ですね!
そうだね。かなりの希少車にはなるね。 元々スーパーカー大好き少年だったから嬉しかった! ものすごく時間はかかったけど(笑)いろいろ手をかけていたら2000時間もかかったよ!
スーパーカー大好き少年が最初に衝撃を受けたのはどの車種でしたか?
小学生の頃がちょうどスーパーカーブームで、ロータスヨーロッパのS2と、フェラーリのディノ! 国産車とボディラインも音も何もかもが違う! サイドにエアインテークのある車なんて見たことなかったからね、あれは衝撃!
そういったスーパーカーのレストアも含み、関口代表がご自分で手を動かされることもあるのですか?
あまりないよ。スタッフが今7人いるから「ちょっと見てください」って声をかけられたら行くし技術指導をすることはあるけど、基本はスタッフの育成だったり行程や工数の確認とか、お客様の対応、経営の方を中心に見ているよ。
お客様について伺っても良いですか?
業者さんが多いかな。もちろん個人のお客さんもいるよ。 でも鈑金って不意の出費ってことがほとんどでしょう? だから個人のお客さんより、販売する前に外装をきれいにしてから出したいっていうキチンとした業者さんの方が多くなるんだよね。 後は雑誌の企画とかもあるよ。
雑誌の企画ですか?
100万以下のポルシェを買ってレストアしよう!とか、ボロボロのカウンタックをレストアする企画を3年連載でやったりした。
業者さんからの信頼も厚くなりますね!
2004年にアストンマーチンの取り扱いをしている業者さんを紹介してもらって、その頃ってまだアストンマーチンに関する情報でも非公開の部分もたくさんあったから、絶対ちゃんと仕上げようって思ったのを覚えています。 それから2年後に業者さんからランボルギーニの調色の依頼があって、調色データを作って本国に送ったりしたことをきっかけに、ランボルギーニの鈑金塗装の仕事が来るようになったんです。 大好きな車ですから「よし!日本一ランボルギーニの外装をやる会社になろう!」と思いましたよ! これまでに1000台のランボルギーニの鈑金塗装をしています。
そこまでやり続けられるパワーの源は?
あれもこれも欲張らない。よそ見をしないこと! これからも鈑金塗装で勝負し続けますよ!

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