SPEEDMASTER

YU ARAI

SPEEDMASTER荒井裕

1993の創業以来、「スピードマスター」ブランドでエンジンオイルや燃料添加剤を提供してきたスピードマスターの荒井室長。高品質なオイル製造にこだわり続けており、ユーザーからは「エンジン本来の実力を出せる」と好評だ。国内市場だけでなく、海外展開も早くから行っている。 インタビュー時に荒井室長からご厚意でご提供いただいたオイルを使用したところ、アクセルの踏み具合に応じてスムーズに呼応するようエンジンフィーリングは向上し、フリクションやタペット音なども減った。踏み込めばその分、高回転までスムーズにエンジンが吹け上る。同時にトルク感も増したように感じた。愛用しているユーザーが多いのも納得ができる。街乗りからサーキット仕様まで、長年様々なオイルを生み出し、更には品質にこだわり続けてきた「スピードマスター」ならではのオイルだと感じた。 オイル選びに迷ったら、ぜひ一度「スピードマスター」のオイルを使用してみてほしい。

エンジンが心臓だとしたらオイルは血液。愛車に長く乗ってもらえるよう、また愛車が最高のパフォーマンスを発揮できるように、これからも良質なオイルを追い求めます

御社ではオイルを中心に扱っているそうですね。
エンジンオイル、ギヤオイルがメインで、他にオイル添加剤や燃料添加剤などですね。大型店を含めカーショップ全般で扱っていただいております。
商品は全国の専門店で扱っているのですか?
全国展開しています。ただし、地域によっては営業力不足もあり、拡販出来ていないエリアもあります。
会社自体はどれくらいの歴史があるのですか。
スピードマスターブランドでの販売開始が1993年なので、30年近くになりますね。エンジンオイル1種からスタートしています。当時はチューニングカーが全盛の時代だったので、そのあたりを中心にモータースポーツ系のユーザーが多いです。
オイルの特徴を教えてください。
体感出来るオイルであること。そして、性能重視の設計ということでしょうか。最初に発売したオイルは、販売価格が今よりも高価で、高性能を求めるハイエンドユーザー層を満足させる品質にこだわりました。そこから様々なニーズに応じてオイルの 種類は増えていますが、性能にこだわったスタンスは今でも崩さずにやっているつもりです。高性能を求めると、どうしても材料が高価になってしまいます。当然、いい材料を使うに越したことはないですが、ニーズにあった価格設定の中で出来うる限り高性能なものを追求しています。
そうしたこだわりはどこから生まれたのですか?
当初より、モータースポーツ全般にオイルを供給していますが、常に市販品と同じものを使用し、ユーザーの声を聞きながらオイルをブラッシュアップさせてきました。そのスタンスはずっと一緒ですね。そういうことを細かくやっているのも売りの一つでしょうか。
実際にユーザーの意見も参考にされるのですね。
それも売りにしているのですが、オイルの性能はどうしても目に見えないものなので、効果の分かりやすくすることが必要です。例えば「燃費が良くなった」という声は結構いただいていますね。時代のニーズに合わせることも重要です。
では、長く続けられるなかで大変だったことは?
特にミッション系は悩ましいところです。ギヤオイルを設計するにあたり、シフトフィールと高温での保護性能が相反するようなところがあって、その辺のバランスをどう持って行くか。また、社外品のパーツを組んでいる場合、それらに対応する汎用性なども求められるのですが、同じ仕様の車両であっても走っている場所やドライバーによってまるっきり評価が分かれることがあり、いまだに試行錯誤の繰り返しです。
交換サイクルの目安はありますか?
基本的には、マニュアルに記載される車両メーカーの推奨に従ってください。以前に比べると車両メーカーが推奨する交換サイクルは長くなっていますが、シビアコンディションといった使用条件では、早めの交換を推奨しいていることをユーザーもそれを把握しておく必要があります。使用条件によっては、入っている添加剤の消耗が早くなることもあるので、ある程度、決まったスパンで交換することが大事です。あまり乗っていなくても、様々な外的要因により劣化が生じる場合もあります。例えば、車検時に交換して次の車検まで入れっぱなしにした場合、気づかない内にオイルが消費されているといったケースがあります。また、ちょい乗りが多いのも、シビアコンディションであり劣化の原因となります。少なくとも定期的にオイル量のチェックはしてほしいですね。
乗らなかったとしても、外的要因による劣化もあります。以前によくあったのは、車検のあいだ入れっぱなしだと、オイルが消費されるというケースですね。ちょい乗りとかだと既定のサイズまで膨らまないので、そこから抜けてしまうこともあります。ですから定期的にオイルのチェックをしてほしいですね。
オイルの種類はいくつあるのですか?
使用するベースオイルによって、大きくは鉱物油と化学合成油があって、そのなかでも特に化学合成油には色々と種類があります。ベースオイルは規格によってグループ分けされていたりもしますが、同じグループに属していても構造の異なるものが多数あって、奥は深いです。ネットでも色々とオイルの情報がありますが、それが真実ではないケースも多々あります。
燃料添加剤に関してはいかがですか。
それもやっぱり、使ってみて効果が分かりやすいような作り方をするのが大事だと思っています。それがリピートにつながっています。
会社としてのビジョンはありますか。
今は国内のシェアが縮小していますから、求められる要求もニッチになっています。そのなかで特徴的な製品を出していかないと厳しいですね。オイルに限らず特徴的な製品をうまく展開していければと思います。とにかくいいものを売っていきたいという気持ちは強いので、その辺は妥協したくありません。
ちなみに、電気自動車にオイルは必要なのですか?
基本的にはほぼ必要ないですよね。その意味では、どんどんエンジンオイルの需要は減っていきます。ただ、趣味の部分でエンジン車を選ぶ層も多いと思うので、その辺の需要は当分のあいだ、なくならないだろうなという希望的観測はあります。だからこそ、そういう人たちを納得させるオイルを作っていく必要があると思います。最近では創業当初のお客さんのお子さん世代が、チューニングカーやモータースポーツに興味を持ち始めたというケースも出てきています。それで昔の車にも注目が高まっている感じはありますね。
最後に、オイル選びにおいてアドバイスをするとしたら?
性能イコール価格的な部分が大きいため、高いものを入れるに越したことはありません。個々に財布事情はあると思いますが、車を大事にしたいのであれば、ある程度、保険みたいな感じで使ってもらえたらと思います。あとは、車両メーカーが推奨する期間で定期的に交していれば、長く愛車に乗り続けられると思いますよ。

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