車を好きになったのはいつごろですか？
元々はバイクが好きで、レーサーになりたかったんです。 10代は学校に行きながら、祖父の工場で修行するようになり、バイクも良いけど車も良いな～と思うようになったのがきっかけです。 下積みで5年が過ぎたころ、初めて板金をやらせてもらったんです。 見よ見まねでやってみて、失敗だらけのスタートでしたが、色んな人にカバーをしてもらいましたけど、出来上がった時の達成感がたまらなかったんですよ。
起業のきっかけを教えてください。
板金の業界には28年います。 16歳から板金一筋です。 祖父がやっていた板金工場が品川にあって、そこから修行がスタートしました。 実家の工場から川越の会社へ誘われて、そこで7年修行をしましたね。 国産車の板金から初めて、外車の板金を経験し、その後、紆余曲折を経て、今から13年前に独立しました。
独立後ご苦労された事は何ですか？
営業回りが苦労しました。 車を直すのは得意なんですけど、人と話すのが苦手だったんですよね。 若い時は板金の技術を磨いて、腕を上げることに必死だったので、独立後に営業回りという新たなチャレンジをするとは思っていませんでした。 独立したのでそれも必死でしたね。 今もかなり必死ですけど（笑）
どんな営業回りをされましたか？
とにかく自分をアピールするしか方法がなかったですね。 職人なので仕事でアピールするしかないんですよ。 いっぱい回らせていただきました。 その甲斐あって、販売店の方に腕を信頼して頂けるようになって、板金の依頼を頂けるようになりました。
その他の集客方法は？
飛び込みはまず無いんですよ。 ほぼお客様の口コミか紹介、もしくは販売店の方からの依頼がメインです。 結構遠方からの依頼も頂けているのが嬉しい限りです。
自社の強みは？
物凄い設備があるわけではないんです。 でも、ずっと板金一筋でやり続けているので、腕は確かだと自信を持って言えます。 修行時代にかなり鍛えられましたからね！ あ！あとは、板金屋って無愛想で接しにくいイメージあると思うんですけど、ウチに来られたお客様には明るく優しく接しています（笑）
修行時代に辛かった事はどんな事ですか？
レベルの差ですかね？ 最初は自分の実家でやっていたのですが、川越で外車の板金を経験した時にレベルの差があって愕然としました。 その時は自分が出来ない事に憤りを感じて、ただひたすらとういか、もうがむしゃらにやりましたよ！ 誰にも何も言わせないレベルになってやる！と思っていました。 先輩も厳しい方が多かったのですが、その時に鍛えられたと今になって思います。 独立してからも、その時に一緒に仕事をしていた人達とは付き合いが続いているんですよ！ 飲みに行ったり、潮干狩りに一緒に行ったりしました。
社内を見ると海や魚の写真がありますね。
趣味が釣りなんですよ！キャッチ＆イートです！ 小さい時から野生児でした。
今はどんな車の板金をされていますか？
毎日違う事をしているので、一概にどんな車と特定はできないんですよ。 だから飽きずに続けられるのかもしれませんね？ やってて結構楽しいんですよ！
板金の楽しさってどんなところですか？
まずは人が出来ない事を出来ると言う事と、毎回直す場所やへこみも全てちがうので、完成した姿を頭でイメージしながらやっていくんですよ。 その完成のイメージまでいかに攻略していこうか考えて、出来上がると楽しいと思えるんですよね。 どこをぶつけたか分からないレベルに仕上がると、芸術的だと感じるくらいです。 お客様に喜んでもらって「キレイになって良かったよ～！」と一声かけて頂くだけでモチベーションが上がるんですよ！
今は安全装置が発達し始めたと思うのですが、昔と今で修正する所に変化はありますか？
直す場所の変化というより、車自体の変化は大きいと思っています。 骨格の作りも変わってきましたし、ハイブリット系の車も増えてきました。 電気系統が分からないと手をつけられないものもあるので、調べて、勉強して・・・ そういった違う車が来ても、新たな攻略ができるとワクワクしますよ！ 難易度が上がると余計にワクワクします。攻略＝技術ですからね。
今後やってみたい事はありますか？
今の場所に来てまだ少ししかたっていないので、所沢の地域で風戸自動車を伸ばす事ですね。 まずはそこからです！ いずれ中古車販売も視野に入れようとは思っています。
これから車を買う方にアドバイスをお願いします。
用途にもよるとは思いますが、楽しめる車に乗るのが一番だと思いますよ。 楽しめる車なら大切に使いますからね！
