EANDESTYLING

EIJI ABE

イーアンドイースタイリング阿部 栄治

こだわりと丁寧な仕事ぶりで、 全国からお客さんがやってきます。 高い技術力を持っていますので板金、 修理ではもちろんのこと、 販売のほうでもリピーターさんが多く、 お客さんから愛されているお店です。

「車って立ち姿見ると、もうその良さがわかるんですよ」

個人感覚的に、他県に車を出してお願いするってあんまりないんですけど。
地方とか、近隣でそういうカスタマイズできるところがないという判断じゃないですかね。あとは、あったとしても実績がないと。
ちょっと聞いたのが、車のパールとかの塗装って実はすごい難しくて、目の向きがあって、ディーラーに持って行っても綺麗にできないところも結構あるって聞いたことがあるんですよね。 パールができる塗装屋さんっていうのはすごい技術のある塗装屋さんだそうなんですけど、ユーザーはパールが上手な塗装屋さんで探すのって大変なので、 そういうすごい技術を持ってるって言うのは、どんどんご紹介していきたいなと思いますね。
今お預かりしているアメ車は、イベントの時に僕の車を見て、それを「どこの誰なんだろう?」ってことでお客様が調べたみたいで、ネット上に出ていて「あ、イーアンドイーって所の車なんだ」って。
社長の車かなってことですよね。宣伝になっていますね。見る人が見ればわかるんですね。
これはすごいだろうと言うことで、見かけてから2年後くらいかな?実はイベントで見かけた車で、すごい綺麗だと。これは並みじゃないでしょうというお話を受けて、一度お会いして「できたらカスタマイズをしたいんだけども」と言うお話だったんですけどね。で、今赤いトラックなんですけど引き受けてはいるんですけど、実はもう3年目なんですよ。
(笑)
2年とは言ってますけど、丸2年を超えてますので。山梨から車を預かってきて、まあ、その間にお客様が引っ越されたりして、それでも気長に待って頂いてますので、さっさと終わらせればいいんでしょうけども、そうもいかなかったりとか。通常の業務もあるもので。で、要は金額がつけられないんですよ。一応200万くらいで引き受けてはいるんですけど、僕らからすると200万でも合わないんです。お客様の立場で僕が言うと、200万もかかるんだって思うんですけど。実際、うちの会社で例えば、ひと月どれくらいの仕事やってるの?っていうのがベースじゃないですか。そうすると、月にうちの売り上げが300万円だとすると、1カ月かかったら300万円欲しいじゃないですか(笑)ただ、そうもいかないですし。難しいところですね。
金額は技術料的な部分になってきますよね。つけにくいですよね。
実際、僕の車なんかもブログに出てたりするんで、2年くらいかけて作ってる様子が。掲載させてもらっているので、見ている方は見てらっしゃると思うんですけど。正直うちも、金額的な部分はある程度お客様がお支払いいただける範囲でやらせてもらってますけど、中々そうもいかない。
今、お店さんとしての宣伝はほとんどしてないですよね?
昔からなんですけど、やっぱり宣伝はなしでやりたかったんですよ。会社を。なので、一番最初はですね、上の看板なんかも会社のロゴマークだけ。一切業務内容を入れてかなかったんですよ。
なんなんだろうって。この会社は何をやってる会社なんだろうってね。そういう状況で始めたかったんですよ。
さっき言ったように、社長の乗られている車が宣伝になっていたり?
そうですね。あとは、やってる仕事が宣伝になったりとか。それはブログの効果だったりもしますよね。あとは、通る方が「いつも珍しい車入ってるよね」って。やっぱりお客さんの方が、ネットも効果あるんですけど、実際通られてるお客さんが見るイメージの方が、強烈に頭に残るんですよ。なので、僕が思うには、偉そうなことを言うようですが、HPとか工夫されて引き込まれるんですけど、実際行った時のギャップもあるんですよね。だから、そういった部分ですよね。イメージが違ったなとか。
実際、ものがあるところだと余計にですよね。写真と実物とっていうののギャップが。
そうですね。遠方からよくカスタマイズをお引き受けするんですけど、大体通常1台2台はそういう車が入ってますので、一度見に来ていただいて、気に入っていただいて、それでも待ってでもいいよっていうことであれば、お引き受けするような形をとってはいますけど。
今仰られたようなところが、他の同業の方と比べた強みという部分になっているんでしょうか?
そうですね。強みって言うのは。通常断るんですよ。板金屋さんはオールペイントとか、カスタマイズって。専門店、専業店は別ですけど。うちは別に専門でもないですし。バンパー傷つけちゃったから直したいんだけどっていうお客様も大事なお客様だし、大事な業務ですし。バッテリーが上がっちゃったから取り替えてって言うのも一緒ですし。やっぱり、間口も広いっていうのと、ほとんどの事に対して対応できる。例えば、すごいカスタムしてるようなオートバイ屋さんとか、自動車屋さんに、バッテリー交換に一般の人が近付けるかなって言ったら、近付けないじゃないですか。
うんうん。
うち、「自転車空気入れてほしいんですけど」って来ますからね。
なるほど(笑)
いいですよって、入れて差し上げて。別にお金もらう訳でもなく。
地元にも密着している?
そうですね、わりかし。地元にも密着していますし。「ちょっと今スーパーで買い物してるんだけど、車がこうでこうで、ちょっと見に来てくれる?」って方も大勢いらっしゃるんで見に行ったりとか。強みはそうですね、なんだろうな。変にこだわりがないのも強みの1つかなって思いますね。
遠方から来てくれる、絶対来てくれないお店っていっぱいあると思うんですよ。それって他と比べて、阿部さんにお願いしたいから遠方から来ているので、
まあ、うちは遠方でも隣でも関係ないので。あまり意識したことはないですよ。
お客さんからしたら関係ありますよ(笑)和歌山から来るって、もちろん費用も時間もかかりますし。
そうですね。少し前だと近いは近いですけど、栃木のお客様がわざわざうち指定で、すごく喜んでいただいて、本当にうちで良かったと仰っていただいてる、栃木で牧場とか経営してる経営者の方だったんですけど、僕はそんなこと知らなくて「この人なにやってる人なんだろう?」って思って、失礼ながら聞かせていただいたんですけど、「いや、まあ、牧場とかやってる田舎だよ~」って言ってたので「へぇ~」と思って。
その方はどうやって調べて?
ネットですね。やっぱり、皆こだわってるんじゃなくて、簡単に言うと、綺麗にしたいんですけど、お金かけるんだったらちゃんとやりたいって言うところだと思うんですね。僕もそうだと思うんです。うちは、ちょっと車がぶつかってて、例えば、少し見させていただいて「ぶつかってるんだけど5万円くらいでなんとかなんない?」みたいな、あるじゃないですか。で、あれば、5万円を今使うのやめましょうと。いずれその時が来たら直しましょうと。僕は10万円かけた方が良い仕事もできますし、仕上がりもいいですし、お客さんのためになる。今その5万円を使うことはロスですよってご説明はしています。やめましょうと、修理を。
うん、なるほど…。
普通の会社だったら5万円でもしますよ。でもうちは、お客様にご説明して、そこは止めた方が良いんじゃないですかとご案内をしています。失礼ながら。やっぱり、安かろう悪かろうじゃないですけども、世の中安くていいものを中々見つけづらいと思うんですよね。もちろん、安くて良いもの美味しいもの、自分のためになるものは沢山あると思うんですけど、やっぱり車の修理って目で見て見えない。僕、ブログによく書いてるんですけども、塗ってしまって終わって仕上がってしまうと、なんだかわからないんですよ。それで全部記録を取ってるんですよ。だから、うちでカスタマイズされたお客様には、すべての工程の写真を何百枚と撮ってDVDに落として、差し上げてます。
すごいですね!それやってるところってなくないですか?
ないですね。でも、うちはそれを差別化としてやっているわけではなくて、うちもやっぱり記録として、こういうことをやってますと。お客様にも、塗っちゃえば本当に違いはわからないんですよ。どんな古い車でも。
自社の記録としてもですけど、結果としてそれがお客さんへの差別化にもなっていますよね。自分の車を出してどうなっているのかもわかりますし、またお願いしたり、紹介にもつながりますよね。 結構枚数撮っているんですか?
何百枚と撮っています。
素晴らしい…。それやってるの聞いたことないですね。
なので、お客様に安心感…を与えているとは思ってないですけど、僕らは当たり前の仕事なので。
安心ですよ、やっぱり。そういうのってやる前から言うんですか?
言わないです。最後に差し上げています。「これ、今日までの記録です」ということで。だから一見さんでも近所の方でも、急に車を持ち込んで、エスティマだったんですけど、ここで車を仕上げたいんだけどって話で、オールペイントしてカスタマイズしたいって。で、予算は200万でやってくれと。お客さんから言いだして。色はどうしましょうか?って「任せる」って。
責任重大ですけど、ちょっとわくわくしませんか?(笑)
そうですよね。これはいいもの作らないと。っていうこともありましたね。
今までのお客さんで特に印象が強かった人はいますか?って質問しようと思ってたんですけど、今のお客さんってまさに(笑)
そうですね。急に持ち込んで、後からわかったんですけど、実は○○さんに紹介されて「あそこ腕いいから持っていきなよ」って言われて持ってきたって。市内に住まれてる方なんですけど。いやもう、びっくりですよね。そんな話も知らないので。とにかくやってくれと。っていうことだったので、僕らももう必死に作りましたね。そこはね。その方もやっぱりお時間かかりましたけれども、まあ、出来栄えは本当に満足していただいて、喜んでいただいてますので。そういったことの積み重ねですかね。
やっぱり、中でどういう風な工程があるかって、変な話いい加減なところだと見せられないと思うんですよね。お客さんからしてみたら技術力の裏付けもあって安心ですよね。 うちはこれだけのことをやってます、って自信を持って言えるのは素晴らしいことだと思いますね。
そうですね
それを宣伝しないっていうね(笑)
そうですね、やっぱりあんまりいやらしく宣伝するのもね。どうかなと思いますし。
あえて言わないっていうのも職人っぽさがあってかっこいいっていうのも(笑)
あんまり言わないですかね。 今やってるトラックなんかは、こうやって日々写真を撮っていって、こういう様子でやってますっていうのをすべてわかるように。
時系列になってるから、わかりますもんね。
そうなんですよ。本当にもう塗ってしまったらそれまでなので、それまでの現時点どうなってるのか。本当に地金まで出してやってますから。恐らくここまでやる会社はないはずなんですよ。
素人的な質問なんですけど、これはやっぱり、全部はがして吹きなおしてって、やっぱり出来は全然違うものなんですか?
まったく違いますね。どんどんどんどん塗っていくと車本来のラインも出ないですし、出来上がり、立ち姿がまったく違いますね。車って立ち姿見ると、もうその良さがわかるんですよ。イベントなんか行って、沢山車が並んでたりするんですけど、もう車のオーラっていうか、一般の人もそうだと思うんですけど、見て色がどうとか改造がどうとかって言うよりも、その車が立ってる姿で印象がかなり違うと思うんですよ。ものすごく、何百万もお金かけてても、立ってる姿がよくないと印象が悪いとは思うんですよね。どんなに綺麗なカスタムペイントがしてあったとしても、車としての姿ですよね。ラインが揃っているかとか。っていう部分が、やっぱりすごく重要だと思いますね。
街でペイントされた車とか見かけると思いますけど、他の人の仕事とか気になったりしますか?
あんまり気にならないですね。まったく。そうですね、気にならないですね。どこもやっぱり工夫されてると思うので、そんなにそんなに、どこがって言うのもないですし。
社長の目から見て、イベントとかで「ここはすごい良い仕事してるな」って思うところもあったりするんですか? 一般の人には気付かないような、プロだからわかるところとかあるのかなって。
車本来の良さとか、そういうのなんですかね。本来の良さを際立たせるみたいな。
あの、皆さん改造という部分で極端に車高下げたいとか、すごく工夫を凝らしてて良いと思うんですけど、うちは全くそういうことしないんですよね。 ただ車を綺麗にする。これ僕の車なんですけど、イベント出した時の。多分こういうのを見て「これ、どこの車だろう?」って思って、お問い合わせいただいてると思うんですけども。 そうだなぁ、皆さんこうやって、とても手が込んでたりとか、すごくカスタマイズされてて良いと思うんですけど、どうだろうなぁ。
そうですね、基本的にはそこを狙っていますね。基本に忠実に仕上げたいなって言う思いはありますよね。例えば塗装してく中でも、車って色が付いてない黒の部分って結構多いんですよ。黒い部分はより黒くっていうのを本当に目指してますんで、クラシックレンジローバーなんかは、窓のサッシとかピラーとかは全部取り直してますね。全然違います。もう別世界ですよね。それだけでもう、車としてのオーラが、全く別物になりますね。多分、クラシックレンジローバーとかはうちで60台とか70台くらいは仕上げてますけども、そこは業者さん絡みって言う部分ももちろんあるんですけども、かなりの台数をやらせてもらってますけども、修理自体もかなり細部にわたって仕上げさせては頂いてますね。
仕事の割合的に、業者さんから頼まれるのと、一般のお客さんがいらっしゃるのと、どのくらいなんですか?
うちは今取引している業者は、3社。業者さんは。後は一般のお客さん。
一般のお客さんはやらない板金屋さんも多いですよね。業者さんのみで下請けみたいなところとか。こちらは一般のお客さんの方が多いんですね。
多いですね。元々、僕が始めた時に、ディーラーの下請けがやりたくないというか、結局そこに甘えちゃうじゃないですか。やっぱり、競合してる業者さんもいっぱいありますし、いつ切られるかわからないというところもあるので。お客さんの顔が見えない仕事になっちゃうので。どこの誰だかわからない車を仕上げてる。お客さんにこちら側の気持ちも伝わらないですし、お客さんの気持ちも聞けない。っていう部分がうちの会社にはそぐわないのかなと。
そこはすごく違いますよね。やっぱり板金屋さんは職人さんで、一般のお客さんとは会話もあまり…
職人でもなんでもないですよ。ただ仕事が自動車修理って言うカテゴリーだっただけであって。別にどこでも一緒じゃないですか。もちろん車に携わってますけども、やっぱりオーナーありきでの車なので、最終的にはオーナーに代わって僕らがオーナーの気持ちを車に作業として仕上げていくわけですから。そこに気持ちが出てないと、500万かけようが100万かけようが同じだと思うんですよね。
僕たちはこういう話を聞かせてもらってますけども、毎回こういう話をするわけではないと思うんですが、お客さんはわかるんでしょうね。仕事をやってもらった後に。その丁寧なところとか。
わかるんじゃないですかね。意外と僕、真面目なんですよね。
めちゃくちゃ真面目ですよ(笑)
意外と真面目で、本当にご近所のマダムの方とかが「車が壊れちゃって」、「擦っちゃって」とかって、いやらしい話ですけどコンパウンドで拭いてあげてね「1000円だけでも払ってく」とかって、いやいいですいいですってやり取りしてる中でね、そんな人が突然、車検に持ち込んでいただいたりとか。車検で、今回ちょっと費用かかりそうですよと。「じゃあ、あなたのところで買うわよ」と言う人が、実は大勢いらっしゃったりとか。
素晴らしいですね。まさに、技術だけじゃなくて人として繋がってる。
そうですね、そこも大事。
それができない車屋さんが多いのも事実なんですよね。実際に。
そうですね。だから今年も、買い替えで、急にもう駄目になったからって。じゃあ任せるって。何でもいいって。
在庫ないのに(笑)
今月も、その何でもいいっていうお客さんが一人いらっしゃって。どうしようかな…みたいな。何を持ってけば喜ぶのかなって。
お任せですもんね(笑) 一番困りますよね。有難いですけど。
やりがいはありますけどね。
在庫抱える必要ないですもんね。
ないです。いらないです。
板金ですとかオールペイントをはじめてやる時に、何に気をつけて探したらいいか?何かアドバイスをいただけますか?
やっぱり、伝えづらいとは思うんですけど自分の思ってること、意思表示をきちんとできるかどうかってところだと思うんですよね。何か、お金の話って日本人はしづらかったりするじゃないですか。「これ直したいんだけど、どうしよう。10万って言われたら」とか。まあ、覚悟はあると思うんですけど、どうしても直さなきゃいけない大事な車であればそれは直すと思うんですけど。自分の腹積もりを修理屋さんに聞いていただいて、実は5万円くらいしかないんですけど、直せますか?って。僕はそう素直に言って頂けると、じゃあ中古のドアを探してお取り換えしましょうかとか。中古のドアも同じ色があって、万が一、遜色ない、つけてみてこれだったら塗らなくてもいいかな同色だしって場合は、このままでどうですかって。「そんなやり方あるの?」ありますよと。「でもさ、それお宅お金にならないよね?」はい。なりません、と。ドアを中古でお取り換えするだけなのでね(笑)とかね。でもやっぱ、お役に立てた方がユーザーの数は僕の中でどんどん増えていくので。実際何人もいらっしゃいますよ。そうやってざっくばらんに。
その場の利益とかではなくて、お客さん側の立場でアドバイスをされるんですね。
そうですね。お客さんの方も、やりたいことがきちんと伝えられるかどうか。でも、中々板金屋さんって入りづらいですよ。
そうですね。普段接しないですし。やっぱり多いのは、車を買ったところに。でも実は外注出してるとか、結構あるので。
そうですね、だからうちの場合はどちらかですね。ものすごい車に長けてる人が直接持ってくるか。すっごい大事な車ばっかりなんですよ。しかも。か、本当に素人の全く車に疎い方。が、近くにあるからということで来ていただく。どっちかですね。やっぱり、新車でディーラーで買ってて、いつもいつもディーラーでって方はディーラーにお持込みだと思うんですけど。
ディーラーに持ち込みのお客さんは知らないですからね。本当にすごい丁寧な仕事をされているっていうのを。
結局ディーラーさんは、外注を叩いて叩いて安く仕事させて、利益とってるだけなので。そこにはあまり良い仕事って言うのはないかなって思っちゃう。

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