
フェラーリの他に何台かNSXがファクトリーに入っているのを見かけました
NSXに関してはかなり古い車もあるのでレストアして復活させているんですよ。
車種としてはすごく良い車種なので良い状態で残したいですからね。
なぜフェラーリとNSXに特化されたのですか?
フェラーリは車業界の中でもちょっと閉鎖的な車種で、情報があまり出てこないんですよ。
もう自分たちで何とかするしかないという状況だったので、バラバラにしてみたり組み直してテスト走行をしてみたり、色々手を加えながらノウハウを26年かけて蓄積していったら答えられない質問はなくなったんですよ。
それがお客様の間に広まっていったので依頼も増えて結果的に特化する形になったんじゃないかと思います。
NSXに関しては発売された当時代表が「これを買う!」って決めていたんですけど、予約しても待ちの状態だったんです。
新車価格で1000万オーバーの車だったんですけど、購入してすぐに開発が始まったのですが、それなりの値段がついている車だったのでNSXオーナーの中に「NSXをカスタムする」という方が少なかったんですよ。
そんな中、弊社の代表が車体に穴をあけてロールバーをつけたり、マフラーを変えたりしていて、サーキットを走っていたんです。

先駆者になってあまり人がやっていないことを始めるというところに男気を感じます!
スペーサーのアイデアにしろ、NSXのカスタムにしろ、思いついたことをやり切るのは凄い人だと思っています。
もちろんそれを形にしてくれるメカニックやスタッフがあって実現していることなので、弊社のメンバーはものすごくスキルが高くなってくるのも必然なんだということも実感しているんですよ。
内野店長もレースのドライバーとして乗られるのですか?
前は乗っていましたよ。
ドラッグレースも「GTRが早いから勝ちたいならGTRに乗ればいいよ」といったアドバイスを色々な人からいただいていたんですけど、チューニングをするプロショップにいる人間なので、違う車でも性能を極限まで上げたらGTRと互角になれるんじゃないか?と思ってRX-7に命かけてチューニングをしていましたね。
若かったですからバカみたいに熱かったんですよ(笑)

ちなみに内野店長はKSPのスターティングメンバーなのですか?
ほぼスターティングメンバーです。
代表が起業してから1年は待ったんです(笑)
車好きでとにかく車に携わって仕事がしたかったので、いつでも行けるようにガソリンスタンドでバイトをしていました。
18~19歳の頃ですね。ここに入社して気がついたら26年なんですよ(笑)あっという間ですね!
26年で接客スタイルは変わりましたか?
そんなに変わりませんよ(笑)素の状態で接客していると思いますよ!
そんなに人見知りとかもありませんし(笑)
プロショップだからこそのノウハウはお伝えしますけど押し付けたりとか、この車以外やらない!とか、偉そうにすることもKSPのスタイルではないですから。
あくまで今まで蓄積した経験に基づいてお伝えしているので、頑固一徹みたいなところは全くないですね!
今後やってみたいことはありますか?
フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェのチューニングをきっちりできるチューニングショップってまだまだ少ないんですよ。
国産車のようにツールが整っているわけではないので、メンテナンスだけじゃなく制御系コンピューターを含みそこを整えていきたいですね。
そこができればオンリーワンのショップになれるんじゃないかと思っています。