HASHIMORO AUTOMOTIVE SHEET METAL FACTORY

YUTAKA HASHIMOTO

橋本自動車鈑金塗装工場橋本 豊

約50年も地元密着で続けられている鈑金塗装工場。長く続けられているからには理由があり、お客さんからは頼れる車の駆け込み寺となっている。取材を通じお客さんの気持ちがとてもよく分かった。

「競争ではなく共存できる世の中にしたいね」

橋本社長はもうここは長いんですかね?
うちはもう、50年弱。47年くらいですかね
すごいですね、これはやはり長く続ける秘訣があるんですか?
当時は鈑金屋があまり無かった。うちの親も元々ここの人間じゃないんですよね。それでここを買ったんですけど、買って、ずっとそこでやってる感じ。それで駅からここまでが全然家がもうほんと2件ぐらいしかないような。
なるほど。その時は周りに全然お客さんがいないような状態でスタートを?
居ない状態でスタートでしたね。
それでは最初の方は大分大変だったと…
大変だったと思いますね。
その時は社長はまだ子供だったんでしょうか。
自分がここに来た時はまだ生まれてなかったですね。ここに来て3、4年くらいして自分が生まれたような。
社長はお子さんながら将来は整備工場をやろうっていう風に思われていたんですか?
あぁ、もうそういう感じでしたね。
元々車には興味が?
いやぁあのね、車にはもともと興味はなくてですね(笑)別にこの車がとか、そういうの全然ないんですよ。
なるほど。元々そんなに興味がなかったのに、この整備工場を都合と思ったきっかけとかはありますか?
まぁ、せがれだからっていうのはありますよね。皆就職とかで就職試験とか高校でなるじゃないですか。でも自分ももう、あとを継ぐっていうのを言われてたっていうか…もともと看板屋さんていうのがあったんですよね、今はカッティングになっちゃったけど、文字やさんっていう。絵とか字を書くのが好きだったんですよ。そういうのも含めた親が見ていて、お前ちょっと看板屋とかもやってみるのは?って言われてて。看板って昔は手書きだったんですよね。筆とかで下書きとかこう…色塗りとかあって、そういうの向いているんじゃないかって言って。詳しいことはわからないけどまあそんなかんじで、まぁ俺は文字やさんがいいやーってずーっと言って、ずーっときて、高校卒業の時に知り合いの人に頼んで、鈑金屋さんの社長が看板もやっていて、その社長は看板をメイン、そのせがれが鈑金をメインにやっている感じでした。だから鈑金塗装も含めて看板も一緒に覚えられればいいんじゃないかって。
当時は看板もやられていたんですね。今もやられて…?
いやいやいや、その会社も2,3か月でやめちゃってるから(笑)行ったんだけど、まぁ、要するに5月病ってやつですよ(笑)他人の釜の飯も食わずにちょっとかじって帰ってきて。まあ1年ぐらいプラプラして。
社長が引き継がれて一番苦労したことって何ですかね?
苦労したのは、あの、自分でいうのもあれなんですけど手先は器用だったんで何となく覚えていったので、仕事に関する苦労はないんですけど。職人なんですよね、うちの親父もそうだったんですけど、車を触って直すってことは好きなんですよね。でも、経営っていうか会社のこういうっていうのがものすごく難しい。
これから、変えていきたい事、守っていきたいことってありますか?
まぁ、ここを維持するって感じですね。
これからお子さんにっ継いでいくって感じですか?
うち娘2人なんですよ。多分僕で終わっちゃう(笑)僕で終わっちゃうんだけど、お金をためないといけないし、今後を考えたら。娘がやるって言えばやらせますし。
興味本位なんですけど、女性の方で整備やってる方っていうのは珍しいですよね。
あ、いますよ。鈑金屋さんもいますよね、塗装屋さんもいますし。限りなく少ないでしょうけど。でもいますよね。自分も見てびっくりしましたけど。やっぱりどっかの娘さんですよね。
じゃあもしかしたら娘さんがやりたいっていうかもわからないですよね。
まぁ、多分ないでしょうね。
でもそう言ってもらえたら嬉しいですよね?
まぁ反対はしないと思います。
ディーラーや整備工場の技術って、実際に見て比べることって難しくって、実際見ても一般からっていうのはわかりにくいと思うんです。本当にすごい整備工場さんが表に出てこないって勿体ないと思っちゃうんですよね。昔からやっていて本当に技術をもっている人が表に出てこない理由があるんですかね。
金額設定ができないんじゃないですかね。小売りみたいに整備やさんはほら車検とかはある程度謳えるけど、鈑金屋さんって値段が振れないんですよね。それが難しさなんじゃないですかね。手のひらサイズがいくらとか、傷が何センチでいくらってありますけど、やっている方からすると同じ傷なんて一個もないんで、それによって違っちゃうっていうのもありますし、保険修理っていうのと一般で実費でっていうのじゃ金額設定が変わっちゃうんですよね。実費も方はいっぱいユーザーとして抱え込みたいっていうのもありまして、安くやるっていうのがどこもあると思います。保険が入ったときに儲けようっていう、そういうのがあるから、金額が曖昧ですよね。
社長から見て、整備業界はどう映っていますかね。
難しいですけど。中古車なんかは、若者がっていうのは一番ですよね、値段設定もまちまち、事故車だとか事故車じゃないだとかそういうのを気にしてるってのもあると思うんですよね。好きってだけだと買えないし。
社長さんのとこの工場で実際にご依頼がくるお仕事って言うのは市販店さんからご依頼いただくってのが多いんですか?
半々…でもまぁ業者さんの方が多いですかね。
あとは昔からのお客さまとお取引があってですか?
そうですね。
それはすごく地域に根付いていて、強みですよね。
一番いいのはやっぱり来てくれる方がいいわけですよ。
初めてのお客さんの時に心がけていることってありますか?
上から目線は駄目ですよね。そこだけじゃないですかね、なるべく丁寧にわかりやすく。お客様によってはくどいなとか感じるかもしれないけど。あとは値段を気にしているのか仕上がりを気にしているのか。でもそのくらいじゃないですかね。
今結構整備工場なんかでも車を1台2台とか持って販売している処とか多いと聞くんですが、実際はやられたりとかしますか?
販売まではできないですよね。シアトルさんとか、一般整備のうちとかありますから。一般整備のところならできますけど…やっぱりできないですよね。
外車と国産なんかでも技術が違ったりとか…
あ、一緒ですよ。
そうなんですか?よく整備工場によっては会社はできないとか聞くんですが。
あ、整備やさんはそうかもしれないです。値段とかも高いじゃないですか、部品とかも。
工場を経営されてからターニングポイントというか、切り替わった瞬間とありますか
親父の時は業者一本だったんですよねほとんど。個人をとってなかったんですよ。人数もいっぱいいて、メーカーさんも毎日3台取りに行っちゃ3台持って来てっていう繰り返しで仕事が切れることってなかった時代ですね、自分が始めたころは。その直後にバブル崩壊して、こういう風になってきたけど、まぁそれなりにあるわけですよ。で、自分は、個人のお客がやっぱり少ないし、やらなくちゃなって思いはちょっと想いはあって、そこで個人の…親父に言わせると自分の時なんかより個人のお客さんが取れてきたよっていう風な話はね。
時代によって変化しているっていうのは素晴らしいことですよね。お客様によく言われることとか依頼内容で多いことっていうのは…
やっぱり「安く」ですよね。もうそこだけですね。「安く」と「色が合うか」。先ほども言ったみたいに、この人は色が合うかってことは、仕上がりを求めている人。
お客様によって求めてることをいかにヒアリングできて対応できるかに尽きるって感じですよね。お客様によって求めてることをいかにヒアリングできて対応できるかに尽きるって感じですよね。
その要望に対してこの人はお金だから、安くだからいい加減でいいやっていう仕事はしていないですよ?同じようにやっているんだけども特にこの人は色に気にしてる方なんだなっていうような、ちょっと気を使ってやるっていうのはありますよ。でもみんな一緒ですから。ぼろい車だろうと高級車だろうと、やってることは全部一緒なので全部同じように。たまには無茶しちゃう人もいるんで、どうしても2日もらえなくちゃいけないところをどうにかこうお父さんに黙ってなきゃいけないから、うちに1日で何とかなりませんかって言う人も居るので、なかには。そういう人には、きれいに直すにはやっぱり時間がかかるわけですよ。でもそれを短時間でやれっていう風に言うから、どうしてもどこかでぼろが出ちゃう可能性があるわけですよね。そういう時はちゃんと説明はします。もしかしたこういう風になっちゃうかもしれないですよていうのを前提で、修理させていただく。
今は既存のお客様で電話なんなりで連絡されてくるとか、もしくはお付き合いがある販売店さんだったりとかから来るってことがほとんどですかね。メールとかでお問い合わせは来るんですかね?
メールっていうのはほとんどないですけど、ネット見てきたって人は多くなりました。
ちょっと拝見させていただいた車修理ネットからですか?
そうですねそこから来ます。あと若い人なんですよやっぱり、だからやっぱり若い人はネットなんだっていうのは感じてはいるんですけど、広域の仕方がやっぱりイマイチぴーんと、やっぱりね。
市販店さんは広告に慣れているんですよね売ることをメインとしているから、カーセングーやチラシだったりとかもそうですし、新規のお客さんを呼び込むってことで広告をすごく使っているんですけど、整備工場さんってやっぱり車屋さんからご依頼されたりとかディーラーさんからご依頼されたりってことが多くて、あんまり内から整備工場からお客さんを獲得するっていう広告を出してあんまりやったことがないって人が多いんですよね。そういうことがやり方が分からないっていう人が多いって聞きますね。なるほど若い人はネットから来る人が多いんですね。
で、来て、リターンしてくれる人がいますよね。
技術とか金額っていうものに満足されてリピーターになってくれるってことですもんね。一回来てくれたお客様に対して、何か定期的なフォローじゃないんですけども、そういう顧客管理みたいなこともたってい居るんですか?
やってないですねー。でもそれは考えましたよ。何かねDMするとか一般的にあるやつを思いましたけど、仕事の内容からすると、整備やさんとか中古屋さんだったら、車を売った、車の調子どうですかとか車検が近づいてきましたというような感じでDMがくるんですよね。ただ鈑金屋さんで単純に嫌な仕事をやってあげたあれで、車どうですかっていうのもなんか変ですよね。
その後車の調子はどうですか、とかですか?
お伺いはできるんだけど、鈑金屋さんはその後塗装大丈夫ですかとか、それもなんかおかしな話ですよね。だからそういうのはなかなかできないのかなって。
社長から見た橋本自動車塗装工場の魅力とか強みってどこにあると思いますか?
完全にお客さんの要望に応じた仕事。値段とかもそれに応じたやり方。やっぱりやり方なんですよね鈑金塗装って。やり方によって高くもできるし安くもできる。
そういうところって一般からってわからないですよんね。
言っても安い方がいいお客さんが圧倒的に多いんですよね。バンパーとかが傷になって、本当はひとつ塗ったほうがきれいなんですよっていう、だけど安くするんであれば、わかんなくなればいいっていいんであればここだけを補修でちゃちゃちゃってなおしましょう。だけど、終わった後にここがシミの原因になりますよって言う。で、修理はさせてもらいますよって。
最後にですね、若い人たちに向けてメッセージというかアドバイスっていうのがあれば是非お伺いできればと思うんですけども。
車を好きになったもらうってことでしょうね(笑)
確かにそうですね。
ミニはね、1分の1のおもちゃ。
車の魅力とかあれば教えて下さい。
地域性にもちろんよるんでしょうから、都内とかじゃ便利だから電車とかになるだろうけど、やっぱりでもどこか旅行とか行くとか、デートとかね、そういうのを考えれば車は絶対に最大の武器ですからね。女の子を落とすにしても、男目線から言えば間違いない武器なんでね(笑)

whatsapp橋本自動車鈑金塗装工場

橋本自動車鈑金塗装工場

048-548-1557

営業時間:8:30~7:00

定休日:日曜日定休

埼玉県鴻巣市前砂129-1

http://www.hashimoto-bankin.net/