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KOUICHI YAMAMURO

パティオスポーツ オネスティAX山室浩一

ホンダ車を専門に扱う山室代表。 一見散らかってるように見えたがよく見てみると工具などの整理が行き届いてた。 柔軟な話と気さくな話し方、これがお客様と長年お付き合いを続けられる秘訣なのだろうか。

敷居が高いと思われているスポーツカーでも、人それぞれにあった楽しみ方があるんだよ。

起業されてどれくらい経つのですか?
実際に起業したのは2008年だけど、気持ち的に自分の中で独立したのは友人と始めた1996年かな。最初は独立したばかりだから食べていく為に何でも販売してきたけど、特徴を出したほうがいいなと思って、今までやってたホンダ車に特化して、CRXやEFの頃のシビックをやってたね。
EFって何ですか?
EFってのはグランドシビックって言われてた頃のことだね。ワンダーシビックのあとだね。友人が経営者として凄い特化していて、スポーツカーは、なかなか採算が取れないからやめようかなって言ったところで、私は商売ではなくスポーツカーが好きでやってたから、自分の責任でやる分には構わないでしょっていって独立したんだよね。
なるほど!独立する前は何をされてたのですか?
元々僕は外車屋さんだったんですよ。新卒で当時バブルだから、どこでも会社説明会に行くと、おあし酒くれる時代だったんですよ。だから就職に関して危機感もなく大学もプラッと過ごしちゃったから、自分が新卒でどこにいけるかって考えたときに盆暗学生だから漠然と営業させられるんだろうなって。そして物を売る営業って言ったら、興味があるか好きなものじゃなきゃ売れねーよって。極端な話パンティーストッキングの営業なんて回れねーしなってね。(笑)で、当然就職案内もポルシェとかに目が行くわけよ。そんで何社か受けて某ディーラーに入社したんよ。
某ディーラーにはどれくらい勤めていたのですか?
3年くらいかな。俺が入社した時は某ディーラーが発足したばかりの頃で新卒1号だったのよ。それから入ってくる新人に研修してたら人事に来ないかって言われたんだけど、当時バブルだから営業のほうがお金になるし、当時の某ディーラーは某百貨店と合資だったから、上司は外人で本社務めは英語が出来ないと絶対勤まんないと思ったから断ったよ。それに新卒の頃からイタリアの小さい車が好きだったから自分でもアルファとかビアンキとか乗ってたんだけど、その頃からそういうの並べて自分のお店を持てたらな~っていう漠然とした夢があったからね。
それから夢を叶えようと?
そうだねぇ。でもふと思ったら営業しかやってなかったから陸運局で手続きするって言っても、総務に渡された書類をただ出すだけ。車検って何やるんだろってわかってなかったし、そういった意味じゃ車屋さんと言われて、いろいろ聞かれてもわからないことだらけだなって疑問と当時の課長を見て俺20年後、課長の席にいるのかなって思ってさ、でも課長も営業するわけよ。20年も同じことしてんのって。そん時の俺はね。でも違うんだよね。同じことやっているようで仕事の深みがあって、表面しか見てないから、毎月課長も俺と同じことやってるって思っててさ。やっぱ車屋さんとして、もっとやるべきことあるし、店を持ちたいって夢があるから知り合いの伝手でそれこそ、カバン一つで商売完結するくらいに色々覚えられるかなって思って国産屋に行ったんだけど、そこがたまたまホンダだったの。
それでホンダ車を専門にやろうと思ったのですね。
そうそう、でも当時の俺は実際のところ何でもよかったの。要は車屋さんとして勉強できればよかった。だからホンダを選んだのはたまたまなの。だけど、その時にCAのアコード、リトラクタブルってヘッドライトが格納されていたアコードのことね。俺の知っている国産車ってマーク2なわけ。
便利だけど特に個性がないのがスタンダードな俺の中の国産車だったんだけど、アコードに乗ったらすごい特徴があってさ、当時のホンダはすごい癖があったんだけどそれが僕には個性に映ったのよね。
素敵ですね!お店を出して特に苦労されたことは?
当時は若かったのもあって苦労というより面白かったよね。お客さんいないから、人についてくるお客さんは、いやらしい話「俺に車検出してくれるんじゃね?」とか友人と話したり、これなら食っていけるんじゃないかってね。特に苦労したのは中古車って全部現金商売だから、在庫するにしても下取りを大きく取っちゃうとそこで運転資金が停止しちゃうからまとまった現金が必要だったからそこは苦労したけど、友人がお金作ってくれてうまく回ったのがすごく大きいかな。だから苦労したっちゃ苦労したのかもしれないけど、今でいうブラック企業じゃないけど、毎日のように午前様だったけど、当時は楽しかったよね。昼間仕事して、終わってから夜遅く、オークションで落とした車を回送に行ったりそういうのは楽しかったよね。まぁ苦労かどうかと言われるとあれだけど、今からそれをやるかっていったら俺はちょっと無理だと思うから苦労かもしれないけど当時の俺は苦労だと思わなかったね。
長年やられている中で面白いエピソードは?
うーん、客観的に見たら変わったお客さんなのかもしれないけど、そういう意味じゃみんな違うから特別何かっていうのはないかな。こんなお店に来てくれるお客さん、みんなおかしいんじゃないかなって。だって今はどこ行ったって綺麗なショールームで「お飲み物はいかがですか?」っていうサービスがある中でさ、うちに来てくれるんだから、みんな良いお客さんだよね。
欲しい車が決まっていないお客様に車をお勧めするなら?
そういう人だったら軽自動車がいいんじゃないかな。トールワゴンですべて完結じゃない?燃費が良くて税金安くて、最近の車は全部やってくれるじゃん。高速道路に乗ると自動で車線守ってくれるんでしょ?じきにハンドル切るのもめんどくさいってなっちゃうよ。子供の頃って車派と電車派で別れると思うけど電車も今となっては嫌いじゃないけど、車ってレールがないとこに行けるじゃない。自分の好きな時間に好きな場所に行けるじゃない。だからそれが車の本質だと思うと、自分の手足の延長ってのが楽しいじゃん。でも今の車なんて電車みたいなものじゃん。まだ操作する余地は残ってるけど、どんどんやらなくて済む方向になってるじゃない。そうなると公共の乗り物に近い電車みたいにさ、そういった視点で考えたら軽自動車が一番良いじゃん。
これからやっていきたいことはありますか?
うーん、あと10年もやったらおわりだからね(笑)まぁこういったスポーツカーがなくなっていくところを少しでも長く続けられたらいいかな。

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パティオスポーツ オネスティAX

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営業時間:11:00~19:00

定休日:水曜・第一第三木曜日

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