車の匠 No.295 株式会社アイアール/東京都/下伊倉 博

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株式会社アイアール

下伊倉 博

鹿児島出身の下伊倉代表は大阪でのガソリンスタンド勤務時代、先輩のつてでブリッツに入社してエキゾーストについて学んだ。
その知識を生かして10年前に起業。高度な技術力を持っており、現在では全国の専門ショップから依頼が舞い込むという。
チューニング関連だけでなく、部品の取り付けから整備まで幅広く手掛けられるのも強みだ。

取材:サイバーブレーン金澤

お客さんにとって有益な情報は包み隠さずしっかり説明します。お客さんからすると、安く車検や修理ができたほうが助かるじゃないですか。

チューニング業界に入ってどれくらいですか。

30年くらいです。最初はガソリンスタンドから始まって、チューニングメーカーに入って、そこで10年の経験を積みました。新しい車にタービンを付けるのにマニが必要だったので、そこで勉強したら、それが本業になったという流れです。

工場を始められてからはどれくらい経ちますか?

独立して10年くらいですね。従業員は1人です。以前はレースをやっていたクラフトというところに勤めていて、そこから独立したという経緯です。

マニ一筋でやられているということは、お客様も多いのでは?

いえ、最近は減りました。新しい車はそもそも早いし、街中でチューニングカーを求めている人も少なくなりましたね。ですから今は一般車の整備も行ないます。アルファードの部品が壊れたから替えてくれとか、そういうニーズがあります。一般整備は近所が多く、チューニングは全国のショップから依頼が来るというケースが多いですね。比率は一般整備2:ショップからの依頼8という割合でしょうか。

マニを扱ううえでのこだわりはありますか?

今まではパイプの厚みが2mmだったんですけど、3mmのパイプを取り入れて、割れにくいものを作っています。あとは、小回りが利くということ。例えばこのタービンで、このエンジンでという要望があれば、そのニーズに応じて作れます。ふつうは車を持ち込まないとできないですが、そうじゃなくても対応できるのがノウハウであり、強みです。

そのなかで、実際にどんな依頼が多いですか?

ドリフト競技の方々からの依頼は多いです。マニが割れたら勝負が終わってしまうので、大事な部品になります。あとはなるべくパワーが出るように調整していきます。施工の際はパイプを仕入れて工場で溶接します。

お客様の層に関してはいかがですか?

30~40代が多いです。マニだけじゃなくて、フロントパイプとか色々扱うのですが、マニだけならば10~15万円くらいでしょうか。既製品ではないのである程度の費用は掛かります。エキマニを送ってもらえれば、そこからでも同じ形に作れます。実際にはそうしたケースのほうが多いですね。

では、大変だったことはありますか?

東日本大震災のときは仕事がほとんどなくなりました。チューニングをしている場合ではないだろうと。なのでその時期は、車検整備や修理などを中心にやったりしていました。これらの仕事はほかに認証工場などがありますから、難しい部分ではありますが。

それでも依頼が来るのは、信頼のあかしだと思います。お客様と接する際に大切にされていることをありますか?

交換の必要のない部品は替えないということでしょうか。ディーラーだと車検で20万くらいかかりますが、うちの場合は今の部品の状態を踏まえて提案します。例えばブレーキパッドが半分残っていれば、一年はまだ持ちますよとか。そうした説明はしっかりするようにしています。お客さんからすると、安いほうが助かるじゃないですか。ディーラーに依頼すると新しいものに交換する部品が多いので、金額的に割高になる傾向はあります。

丁寧な説明が信頼につながっているのですね。では今後、やってみたいことなどはありますか?

溶接業として同じパイプを使うので、レーシングカーのロールバーなども作ります。そのながれで、D1gpなどで走るドリフト車のボディからエンジンルームまで全て作ってみたいですね。それぞれのパーツごとに手掛けたことはありますが、全てを任せてもらったことはないので。溶接関連の仕事はけっこういただきます。

集客はどのように?

専門誌で取り上げられたこともありましたし、あとはフェイスブックとかで広がってくケースもあります。北海道から沖縄まで依頼が来ます。フェイスブックはつながりがすごいですよね。ツイッターも多少、やりますね。遠方の方とは郵送で部品のやり取りすることがメインです。

そもそも、なぜ今の仕事をやろうと思われたのですか。

マニが割れている方がかわいそうじゃないですか。買いなおすのも大変だし。であれば、それで困っている方のために役立てればと考えました。自分もチューニングカーに乗っているので、ユーザーの気持ちはよく分かります。53歳にして、走行会なんかでドリフトしていますよ。3年くらい前はチーム監督もしていたんですよ。本業がおろそかになるとまずいので、行かなくなりましたが(笑)。自分でエキゾーストを作って自分で走ってみたりもします。

最近、大変だった依頼などはありましたか?

徳島のお客さんで、AE86にS2000のエンジンを載っけて、むりやりエキゾーストを作ってあるのですが、それが割れまくっていたので、一度送ってもらっておなじのを作ったのですが、色々なところにあたってうまくいかず…。2~3回、送りなおしてやっと完成しました。フェイスブックにも実例を色々と載せていますので、興味があったら見てください。

では、起業してから苦労したことなどは?

苦労というか、だんだんじり貧になっていることですね。チューニングする人も減っています。今後の展開については、難しいところですね。今は業者からの依頼が中心なので、お客さんがいなくなれば業者からの依頼もなくなります。ですから今後はもっと、一般の方へのPRも必要になると思っています。

最後に、チューニングを考えている人に向けてアドバイスをお願いします。

ドリフトならドリフトで、どういう走り方をするか、何馬力が欲しいか、予算はいくらとかを言ってもらえれば、的確なアドバイスはできると思います。初めてのひとだったら、初めての人なりのセットアップもできますし、大会で1000馬力が必要であれば、その通りに仕上げます。長年やっているので、何をどうすれば何馬力出るというのは分かります。調子が悪い人がいれば、治してあげたい。せっかく買ったのに調子が悪いと、かわいそうですからね。車を嫌いになってほしくないという思いは強いです。こんなおっさんでもドリフトして遊んでいるくらいですから(笑)。今は若者の車離れが顕著ですが、ぜひチューニングの魅力を伝えていきたいですね。

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