車の匠 No.296 Nスタイルカスタム/群馬県邑楽郡/長浜秀樹

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n-style custom

HIDEKI
NAGAHAMA

Nスタイルカスタム

長浜秀樹

板金塗装・ボディカスタム・エアロパーツの販売を軸に創業から17年の実績を積んできた長浜代表。
自動車業界の流れを汲んだ独創性のあるカスタム技術には定評があり、遠方から訪れる客も少なくない。
世の中にないカスタムをゼロから生み出すのが、長浜代表の喜びだ。

取材:サイバーブレーン金澤

世の中に合わせた車作りをしなければ改造車自体が減ってしまう。規制の範囲内で、できるだけお客様の要望に応えられるような車作りをするのが理想。

創業はいつですか?

私が27歳のときです。いま45歳ですから、創業して17年くらいですね。最初は別の場所を借りて4年くらいやって、31歳のときに今の事務所を購入したんです。もうちょっと目立つところでもよかったのですが、カスタムカーが中心なので、ちょうどよかったかもしれないですね。最初からカスタム一本で始めたわけではありません。普通車もやりますが、自然に集まってきたのがカスタム系の車だったということですね。

主にどのようなカスタムを?

オーバーフェンダーなど、フェンダー関係が多いです。うちのブランドを付けたり、他社の製品を取り付けたりします。ドレスアップ関係ですね。あとはエンジンのオーバーホールなどですね。

自社ブランド製品もあるんですね。

オリジナルのオーバーフェンダーを作っています。マスターを自分で作って、それを専門業者に持って行って製品化してもらいます。

お客様の年齢層は?

30~40代が中心ですが、若い方も来ますし50代以上もいます。

お客様に対してアドバイスをすることもあるのですか?

場合によってアドバイスすることはあります。形、色、車高、足回り、ホイールなど、その個所も様々ですね。オークションで買った車をノーマルの状態から一気に仕上げて車検を取って納品するという場合もあります。

カスタムの種類は?

走りを重視した車と、いわゆるVIPカー、どちらも手掛けます。新車、旧車を問わず、軽自動車なんかも全然やりますよ。自分でも改造したカローラやソアラを所有していますし、センチュリーは5速ミッションを作ったりなんかもしました。試行錯誤で色々やっています。例えばセンチュリーの5速ミッションは前例がないので、配線図を見てコンピュータを解読しながら進めます。メカニックがいるので、協力しながらやっていきます。

対応力が高いですね。遠方からお客さんが来ることもあるのでは?

ええ。つい先日は広島のお客様から、前の日に「今から出ます」という連絡があって、次の日に来てくれるというケースがありました。逆に近所は少ないですよ。群馬の田舎だと、車をいじっている人口自体が少ないので、離れたところから来てくれるケースが多いです。遠方と近場がだいたい半々くらいですね。

業者からの対応もするのですか?

一般のお客様が増えたので、業者はお断りしています。昔から付き合いがあり、コンピュータ関連に強いところはこちらから依頼することもあるので、そういう業者からの依頼は請けますね。割合でいえば一般9:業者1です。

仕事をするうえで大変なことは?

ずっと苦労の連続です。形のないものを形づくるのは大変なことなんです。一番大変だったのは、フィットを22インチのワイドボディで4枚ガルウイングドア、フルエアロを全部つくったとき。フロントリアはそのままだとホイールが入らないので、フェンダーを外して車高を下げてあたるところを全部切って、リアはタイヤが入らないからドアを開けた中を切り取り、ドアも切り取りって…。こんな感じで微調整をしながら仕上げました。200万円くらいかかりましたね。お客様が伝えるのはあくまでもイメージですが、我々はドアやボンネットの開け閉めなども含めて、カスタムしたうえでちゃんと走行できるように仕上げなければならない。それが一番大変ですね。途中まで作ってイメージが違ったら、最初からやり直すこともあります。

大変な中で、楽しいことはありますか。

自分で作った車が賞を取ったりとか、お客様に評価してもらったりするとやっぱり嬉しいです。大変なことが多いぶん、喜びもひとしおです。

カスタムのこだわりは?

シンプルな感じが好きですね。それはお客様にも言います。シンプルなスタイルのほうがかっこいいよって。若いときは奇抜な色も好きでしたが、いまは落ち着いた色で手掛けることが多いです。いかに個性を出しつつ、シンプルに仕上げるかが大事だと思います。

今後の展開に関してはいかがですか?

ボディキットや海外への販売など、新しい形にも挑戦していきたい。ノーマルの車を取り合いっこして、金額の下げあいをする流れは好きじゃないです。昨今増えてきているFC店のようにどんどん金額を安くしていくというのは結局、安かろう悪かろうになってしまう。 だけど、世の中はそうなっていますよね。部品でも、中国や台湾から入ってくる安価な製品が売れ始めています。そういう状況を踏まえたうえで、今後の展開を考える必要はあると思ってます。

これからカスタムをしようと思っている方にアドバイスをするとしたら?

激しくカスタムするのもありですが、ある程度、長く乗れて車検もとれるようにしたほうがいいと思います。奇抜にしすぎて車検が取れなくなって諦めて降りるとか、捕まりすぎて点数がないから乗れないっていうのは、悲しすぎますよね。爆音・直管は2点切れられます。6点で免停ですから、すぐですよね。そこまでやりすぎない程度のかっこよさを追求するのがいいと思います。これが10代後半だったら、ガンガンやったほうがいいと思うのでしょうけど、いまは車検を通せるレベルの仕様をおすすめしています。エアサスペンションを上げ下げできるようにしたり、スーパーワイドでもワイド公認が取れたりとか、その流れじゃないと改造車はこれから先、規制に対応できないと思います。マフラーの音にしても、例えば私のセンチュリーなんかでもそうですが、ボタン一つで音量が変わる仕様にもできます。イケイケだった一昔前とは流れが変わってきているので、世の中に合わせた車作りをしなければ改造車が減ってしまう。規制の範囲内で、できるだけお客様の要望に応えられるような車作りをこれからもしていきます。

自動車業界が変化し規制が厳しくなる中で、カスタムの職人はこれからどうなるとお考えですか。

正直、これから生き残るのは難しいと思います。東京オリンピックが終わったくらいから景気は悪化し、2030年には自営業の大部分の年収が150万円くらいになるとも言われています。今起きているのが、親がローンを組めない状態なので、その子供もいい車に乗れないということ。カスタムの業界でも、例えばシャコタンっていう言葉は、若い子からすると死語になっているみたいです。板金工も、これから少なくなっていくと思います。よく、職人が一人前になるのは10年かかると言いますが、学校で座学と技術をしっかり教えたら3年で習得できると思います。これはカスタム職人も寿司職人も一緒のこと。板金塗装で働く人間も学校で学んでから現場に出るわけですが、学校での内容を、先生と呼ばれる人間ではなく、職人としてやってきた人間が毎日教えたら、一年足らずで若い子の頭だったら覚えきっちゃうと思うんですよ。なので、なかなか差別化がしづらい。そのなかで、何かに特化して何に突き抜けなければということは、色々と考える部分ですね。

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Nスタイルカスタム

0276-78-2305

営業時間:9:00?18:00
定休日:日曜・祝日、イベント開催日

群馬県邑楽郡板倉町大荷場443

http://n-stylecustom.com/