車の匠 No.302 SHAFT/東京都八王子市/澁谷太郎

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澁谷太郎

スカイラインR34を中心に扱うカーショップ「シャフト」の澁谷代表が事業を始めたのは今から17年前のこと。若い常連客を募って一緒にサーキットへ行ったり、「R34スカイライン祭り」を主催するなど、スポーツカー業界を盛り上げるため本業以外にも精力的に活動している。

取材:サイバーブレーン金澤

お客さんは専門店に対して「質が高い」「ここに任せれば安心」というイメージを持つので、その期待に応えなければという思いはあります。

スカイライン専門店として何年目ですか?

十数年です。店を始めたときはスポーツカーがメインで、シルビアやツアラーなどを主に扱っていました。その後、D1グランプリにBLITZがスカイラインで参戦するとなったときに、BLITZの知り合いから手伝ってほしいと言われて、BLITZチームにメカニックとして帯同したんです。それがきっかけで、なんとなくスカイラインにシフトしていったという流れですね。今は私含めて4名で運営しています。

独立の前は何を?

タイヤショップにいました。そのあとに独立しようと思って、レッカー屋を始めました。積載車一台で仕事を何でも請け負いますという、いわゆる何でも屋さんですね。それと並行して中古車ブローカーなんかをやったりしているうちに、中古車屋にでもなろうかなと。

今の業務内容としては、どのような取り組みを?

基本ベースは中古車屋なので、あまり改造車屋という感覚ではないんですけど、扱い車種はスポーツカーが多いので、買ったお客さんはカスタムやチューニングをしたいというニーズはあります。個人的にもカスタムカーは大好きなので、そちらの路線の期待に応えたい気持ちはありますね。それでアフターフォローも充実させるようになりました。お客さんと一緒に走りに行ったりとか、コミュニティをまとめたりもします。自社の認証工場もあって、そこで改造やチューニング、タービン交換くらいまではやります。できないことは外注に出すこともありますね。

店舗に猫ちゃんもいるんですね。

カツオ君です(笑)飯食ってるか寝てるかで看板猫っていうわけじゃないけど、ご夫婦とかで来店されると和みますよね。車屋で猫飼ってもいいのかという話ですが(笑)。

顧客層としては?

18歳から60代までたくさんいます。ちょっと前までは若い方が圧倒的に多かったかな。ただ、スカイラインの価格がどんどん上がっていくので、若い方が手を出せない価格帯になってきているんですね。特にターボのマニュアルとかだと。加えて、年配で「昔はハコスカ乗っててさ」、みたいなスカイライン好きな人がR34を買っていったりします。全国でスカイラインを探す人もうちのHPに行きつくみたいなこともあるので、遠方からも来ます。なので客層ははめちゃくちゃ幅広いですね。専門店だったら安心と思ってくれるケースも多いです。

若い方が多いのは意外でした。

走る方たちに関しては、サーキットなんかに連れて行ってあげたいですね。人脈に車好きが全然いないけど、うちの店を通じて初めて共通の趣味を持つ友だちができたという方もいっぱいいます。じゃんじゃん、こっちで巻きこんであげないと、地元に戻って仲間がいなくてやめていくというパターンも多いんですね。気づいたら車売っちゃったってたよというケースもけっこうあるので、お客さんのニーズになるべく応えてあげたい気持ちは強いです。サーキットに行きたくても、情報を調べてエントリーしてってなると、よっぽど好きじゃないとそこまではやりません。だったらみんなで行こうよって。こんな気軽な感じのほうが今の方たちは乗っかってきてくれやすいと思います。

専門店からの依頼などもありますか?

問い合わせは来ます。スカイラインが調子悪いんですが、なんだと思います?みたいな...、そういう事もあります。あとは近所の車屋がちょっと部品貸してとか、そういうのは結構ありますね。部品も相当数持っていますし、専門でやっていると、そうなっちゃうんだろうなと思います。

これまで辛かった点、大変だった点は?

特にあったかな…。仕事だから毎日大変だけど、趣味の延長みたいな業界じゃないですか。つらかったと言われると、なんだろう。特につぶれそうになったこともないですしね。逆に良かったことは、D1グランプリで一番人気のチームに10年以上携わっていたことでしょうか。お客さんからしてみれば、「あのチームでメカニックやってたんですか?」と言われるくらい華のあるチームだったので。あとは「R34スカイライン祭り」というイベントを主催しているんだけど、1200人くらい規模に成長して、現在までで11年続いています。ネタ作りの一環としてやってたりはするんだけど、それが楽しいか、苦しいかと言われると難しい質問ですね。

イベントの準備は、段取りなんかで胃が痛くなるほど大変ですが(笑)。もちろん、開催してるのはお客様のためです。仕事につながっているかと言えば、それは微妙な話。ただ、始めたからにはやめられなくなっているというのが正直なところかもしれません。こうした活動は広報活動の一環でもあるし、好きじゃなきゃやれないということは言えると思います。

では、スカイラインに乗る方に向けてアドバイスをお願いします。

今考えている人に向けてだったら、「早く買ったほうがいい」です。どんどん値上がりするし、時が経てば当然、車はポンコツになっていくから、ボロい車も高くなっていくんですよ。値上がり幅も半端なくて、毎年20~30万円で値上がりするし、ターボのマニュアル車に関しては200~300万円が当たり前になってきていて、若い方が買える車ではなくなってきています。特に人気車種でもありますから、来年あたり買おうかなと思っていたら、今の相場では買えない可能性も結構あります。車自体はどんどん古くなっていきます。旧車に乗る感覚で、メンテナンスもしっかりやる必要がありますから、その辺の覚悟も必要でしょうね。もっと言えば店選びの話にもなります。状態を隠そうと思えばいくらでもできますが、専門店でやっていると悪いことはできませんよね。ただの中古車屋とは違うので、しっかりやらないとまずいなと。逆に言えば、うちは価格勝負はしません。高いと言われても、いい車を納車したいという思いでみんなやっています。じゃないと専門店って成り立たないとも思いますね。お客さんは専門店に対して「質が高い」「ここに任せれば安心」というイメージを持つので、その期待に応えなければという思いはあります。

代表自身が考える、スカイラインの魅力とは?

スカイラインは日産特有の振り切った感じというか、「スポーツカーなんだからこれでいいでしょう」というこだわりが感じられるデザインの良さがいい点だと思います。スポーツカーっぽさがありますし。あと、スカイラインがいいのはユーザー層だと思う。他の車に比べてスカイラインに乗っているお客さんのほうが、車への愛着は強い印象があります。イベントやっていて思うのですが、スカイラインを乗っている者同士のコミュニティの力も強いし、10年以上乗っている人はすごく多いですね。スカイラインのファンはスカイライン意外に考えられないという、いい意味でオタクみたいな人も多い気がします。お金のかけ方も半端ではありません。スカイライン愛の強さが分かるというのが、やっていて面白いなと思う部分ですね。車を大事にする人も多いです。改造車の人だけじゃないからね、スカイラインは。だから中古車としても、いい車種が見つかりやすいです。

今後の目標はありますか?

きれいごとかもしれないけど、スカイラインのことなら何でもできるお店にはなりたいです。例えば板金は外注だったりする部分はありますが、それも自社でできるようになれば、よりお客さんに寄り添える部分はあると思います。8~9割がスカイラインのお客さんなので、その方々のニーズにトータルで応えられる店でありたいですね。具体的に何かと聞かれたら、ちょっと難しいですけど。だから一歩一歩ですね...整備工場の認証を取ったり、アライメントテスターの導入をしたり等、お客さんの車をしっかりと整備できる環境を今後もしっかり整え続けて行きたいですね。25年規制が解除されれば、たくさんの車種が海外に出ていってしまうし、そうすると一気に価格が高騰するかもしれない。いまは13シルビア、14シルビアは街中で見なくなりましたけど、そんな車になってしまうだろうから、いつまで「上質な中古車を」なんて言ってられるのかなってのがリアルな課題でもあります。結局は中古車屋なんで、34がなくなったら普通の中古車でも置いておいたとしても全然いいのですが…(笑)34屋さんをどこまで続けられるのかっていうのはありますね。

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