VAB

KIYOHIDE MIYAMOTO

株式会社VAB宮本 清英

プリウスなどのエコカーを更に飛躍させるツールは素晴らしいの一言です。若い人にも支持を受けているのは車の楽しみ方を知ってるから

「若い人が車離れなんて言われていますけど、なんだかんだ言ってもやっぱり欲しいんですよ」

車業界にはどれ位いらっしゃいますか?
元々車業界には25年くらいいて、最初はレースをドライバーとして本格的な物に出ていたんですが、その時にパーツの開発と販売をやっていました。
レースのドライバーとしてどんな事をされていたんですか?
当時はより早く走れるパーツを開発してはテスト、という感じで繰り返していました。 15年くらい前にトヨタからレースのお声掛けをいただきまして、それが富士スピードウェイで10時間の耐久レースでしした。 なおかつ燃費を競い合うようなレースをやるという話だったんですよ! まだプリウスが出る少し前頃だったと思うんですけど、その頃からエコカーを視野にいれて燃費良く走るためにどうしたら良いか?という事を考えていたんでしょうね。 私はドライバーとして携わっていたので、いかに早く走るかという事しか頭になかったものですから「全開でアクセル踏めないんですか?」と正直驚きましたよ。 トヨタの協賛もあり、とにかくやってみようとなった訳です。 やってみたら以外にも奥深くて面白いんですよ!
ルールはどんなレースだったのですか?
決められた燃料で走る、燃料を使い切ったらリタイヤとなるんです。 燃費良く走らせなきゃ勝てない!という結論に達しまして、そこからいかにエコパーツで燃費を良くするかという事を考えて弊社の事業体が始まった感じですね。
起業のきっかけは?
プリウスが出まして、初期の物にはあまり皆さん飛びつかれなかったんですよね。 年配が乗るようなイメージだったんでしょうか。 でも「カスタマイズするにはこれだ!!!」と閃いたんですよ。 周りは物凄く反対されましたけどね。 これからはハイブリッドが主流になってくるので、多少見栄えしない車でも付き合っていくようになるだろうとかんじていたんです。 車を楽しむことを生業にしていた自分としては、初期型のままでは楽しめないな!と思いました。 だから、どんなに反対されても楽しめるハイブリッドにしたいと思ったんですよ。 そうじゃないと私が納得できなかったんしょうね。 そこでまず初期プリウスのエアロパーツ作成から始めました。 そこが起業のきっかけになりましたね。
エアロパーツはどのように認知度を上げたのですか?
その時に、プリウス1リットルでどれだけ走れるか?みたいな事を楽しまれているクラブがありまして、そこに燃費が上がるエアロパーツをご案内したところ、非常に興味を持ってくださって、みんからにも少しだけ広告をだしたら火がついたんです。 そうこうしているうちに富士スピードウェイで「エコカーカップ」がたちあがったんですよ!
販促はどうされていますか?
オートバックスさんやイエローハットさんに販売もしていただいているので、イベントとしてデモカーを持って行って展示をしたりしています。 雑誌なんかでも載せているので、直販もしています。
開発秘話をちょっとだけ教えてください!
開発していたパーツは、早く走らせるために空力を考慮して、走行風をいかにちゃんと流す事ができるか計算して、安定した走りに繋げていたんですよ。 そこを今度は、いかに燃費良く走れるかという所にフォーカスしてパーツ制作するようにシフトしていきましたね。 一番最初に「エコ」というキーワードがなかった時だったんですけど、ハイブリットの開発車両も一緒に走ったりもしていたんです。 バッテリーのようなものをドライアイスで冷やしながら走っている車両や、煙をモクモク出しながら走る車両をみては「あの車なんだろう?」なんて仲間だちと話していたんですよ(笑) あの当時にレースで試行錯誤した事が今のエコカーにつながっているんだと思います。
オイルの開発はなぜ始めたんですか?
ドライバーをしていたので「エコ」なんてとんでもない!!!とは思っていたんですけどね~ たまたま私の周りにオイル研究所にいる方なんかもいたので、オイルの抵抗がある事に着目していたものですから、いかに抵抗なく走れるだろう?と考えたのが始まりですね。 そこから色々と研究が進んだ感じです。 最初は私はオイルの添加剤も否定派でしたが、進むにつれ「オイルの革命が起こるかもしれない!!!」と思うようになりましたよ。 粉の添加剤なんて~と半信半疑だったモータースポーツ界の重鎮の皆さんだったんですけど、テストしてもらったら「これは素晴らしい!」となって、重鎮の皆さんも取り扱いたいと言ってくださるようになりました。 いまでは「エコナノ」という商標登録もとりました。 燃費テストをする公的機関で検査もして、燃費は上がり、Co2削減にもなりましたね。
車両販売をしようとは思われなかったのですか?
周りが販売はやっていましたし、私自身ブリジストンの看板でディーラー担当をしていたので、車の販売となると、ディーラーさんか中古車販売店さんに紹介していましたね。
販売はどのようなスタイルでされていますか?
OEM供給をしていて、5メーカーくらいの会社に取り扱って頂いているんです。 私どもは開発元メーカーになっている状態なんですけど、OEMで出した先のメーカーさんの影響力の方が大きいくらいです(笑) 戦略としては最初に現在の構図は描いていなかったんですよ!
ターニングポイントはありましたか?
ターニングポイントというより、ハイブリットに特化してずっとやり続ける事が出来る状態が今というところですかね。
お客様のオーダーにお応えする事はありますか?
デザイン、モデリング、造形まで自社でやっています。 アメリカでもハイブリットが走り始めているので、今後の顧客層としてターゲットになるかもしれませんね。
今後やってみたい事は?
海外の映画に出ているようなセレブたちも、愛車はエコカーなんですよ。 環境に良い方を選択している事が一つのステータスになっているんじゃないでしょうか? 皆さんプリウスに乗られています。 セレブの影響力を鑑みても、海外進出は十分行くに値すると思うんですよね。 国内でも需要の掘り起こしをするための情報発信ができると良いですよね! SNSでも良いとは思うんですけど、そこはまだ勉強中です。 これからまた試行錯誤ですよ!
今後の車業界の動向は?
若い人が車離れなんて言われていますけど、なんだかんだ言ってもやっぱり欲しいんですよ。 でも維持の問題があって持てない事がほとんど。 とにかく「車を楽しむ」という事を若い人に伝えて行きたいんですよね。 お金いらないから乗ってみなよ!という気持ちで富士スピードウェイで助手席に乗せるっていう事を始めて「ただの移動手段ではなく、楽しむためのツールにしてみよう」という大学生を集めてレースをやったりもしているんですよ! おかげで、今のチームは若いメンバーばかりです。 若いメンバーは情熱を傾けられるコミュニティが出来ると、発信力も凄い! 発信力が凄いと興味持つ人も増えて「車を楽しむ」という人も増えてくるのでは? 車って楽しいよね~って言われる取り組みを今後もしていきたいと思っています!!!

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